天真寺通信

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献杯の挨拶

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以前、献杯の挨拶についてご質問を頂きました。献杯は、亡き人に捧げるという意味であります。浄土真宗では、亡き人は仏様になられていると考えますので、献杯という行為はいたしません。そのかわりに、食前のことばを唱和して、故人様を偲び、お食事を頂きます。
ですが、一般的にされている献杯のご挨拶では、故人様についての想い出を振り返り、故人様を偲ばせて頂くことが大切であります。
■挨拶文例
①故人の○○であります△△です。
(故人との思い出やエピソードなどがあれば、簡単に紹介)
献杯の発声をさせていただきますので、ご唱和のほど宜しくお願いいたします。
「献杯」
(献杯後)
有難うございました
【注意点】
献杯では、「冥福」「霊前」の言葉を使いません。浄土真宗は阿弥陀如来の本願力により、お念仏をいただいた人は即得往生する教えですので、冥福(死後の幸福)を祈る必要はありません。ですから「ご冥福を祈り」と言わず、「故人のご恩を感謝し」「これからも私たちを正しい方向に導いて下さることを念願し」「謹んで哀悼の意を表します」などの言葉が適当です。
合掌

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