天真寺通信

仏教壮年会

「お正信偈に聞く」第十六回

10月22日(土)は壮年会法座「お正信偈に聞く」第十六回でした。
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今回は「善導独明仏正意」の一句のみです(^◇^)
 
浄土真宗七高僧の第五祖、中国でお生まれになった善導大師は、これまでの『観経』に対する誤った解釈を正し、阿弥陀様のお心をあきらかにしてくださいました。
『観経』には聖者のためではなく、我々凡夫を救済する教えが説かれている。そして善人、聖者とよばれる者も悪人とよばれる者も我々全てみな凡夫である。たまたま遇った縁によって悪をも犯すのが私たちの本当のあり様であります。そんな凡夫のために阿弥陀様は大慈大悲の本願をおこされ、全ての者を救う「南無阿弥陀仏」のお念仏を仕上げてくださったのです。
阿弥陀様は、特定の人にしか出来ないような厳しい修行ではなく、誰もが往生できる行としてお念仏一つを選び取ってくださいました。お念仏することはご本願に全ての者を救うと誓われた阿弥陀様のおこころにかなった行である、と善導大師はお示しくださっています。
 
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私達の称えるお念仏「南無阿弥陀仏」は、ただの呪文ではありません。そこには阿弥陀様の智慧と慈悲が満入して、私達を往生させる願も行もそなわっています。
「おまえを救うことに間違いがない」という阿弥陀様のお心を聞かせていただき、わが身をかえりみてお念仏申すばかりです。
 
「凡夫というは、無明煩悩われらが身にみちみちて欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおほくひまなくして、臨終の一念にいたるまでとどまらず、きえずたえずと水火二河のたとへにあらはれたり」『一念多念文意』
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「お正信偈に聞く」は毎月第4土曜日、午後3時からです。どなた様も参加自由です。
ご一緒に阿弥陀様の大悲のお心を聞かせていただきましょう(^O^)/
 
(果)

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