天真寺通信

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「数え年」と「満年齢」

沖縄
先日、沖縄県のおばあちゃんの葬儀にて、享年満97才。そこで、法名用紙には、97才と記入してお参りをしました。すると、沖縄の親戚達は、あと一年たったら100才だったと話しております。あれっと思いましたが、数え年でいえば、今年99才でした。
■数え年とは■
生まれた年を一歳とする数え方。以降、元日(1月1日を迎えるごとに、1年ずつ年をとる。これは、
母親のお腹の中にいる時を1年と考えます。
■満年齢とは■
誕生日前日午後11時59分を通過した時点で加齢加年する数え方。生まれた年を「0歳」として暦年が変わるごとに加年する数え方。
■日本の年齢の使用について■
日本では「満年齢」を使用しております。戦前は「数え年」が使用されておりましたが、昭和24年5月24日制定された「年齢のとなえ方に関する法律」から「満年齢」になりました。変更理由は、諸説ありますが、一節には、終戦直後の時代背景があり、配給の問題があったそうです。実際、例えば12月に子供が生まれ翌年2月に「2歳だ」という理由でキャラメルが配給されることなどはあったり、また、「満年齢」では50代であるのに「数え年」では60代という理由で配給量を減らされるなどの問題も起きていたそうです。詳しくはWIKIPEDIA「年齢のとなえ方に関する法律」をご覧下さい。
年齢のとなえ方に関する法律(昭和二十四年五月二十四日法律第九十六号)
○1この法律施行の日以後、国民は、年齢を数え年によつて言い表わす従来のならわしを改めて、年齢計算に関する法律(明治三十五年法律第五十号)の規定により算定した年数(一年に達しないときは、月数)によつてこれを言い表わすのを常とするように心がけなければならない。
○2この法律施行の日以後、国又は地方公共団体の機関が年齢を言い表わす場合においては、当該機関は、前項に規定する年数又は月数によつてこれを言い表わさなければならない。但し、特にやむを得ない事由により数え年によつて年齢を言い表わす場合においては、特にその旨を明示しなければならない。
附 則 抄 
○1この法律は、昭和二十五年一月一日から施行する。
○2政府は、国民一般がこの法律の趣旨を理解し、且つ、これを励行するよう特に積極的な指導を行わなければならない。
お葬儀の時、亡くなられた年齢について質問があります。天真寺では、満年齢、数え年のどちらを使用するかは決めております。施主様にお任せをしております。もしご質問がありましたら、ご相談ください。
 
 

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