• 2017/04/10
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【日常語られる仏教語②】甘露

花祭り

「甘露」と言えば「甘露煮」、日本の食卓に並ぶワカサギ・イワナなどを煮付け甘辛く味付けをされたオトナの食卓には似合う料理であります。また「甘露」といえばブータンを思い出します。

5年前、ブータン寺院参拝旅行に行き、標高3000mの山の上にあるタクツァン僧院を参拝しました。片道3時間弱に山登り、道なき道を上っていきます。登山慣れしていないメンバーです、最初は談笑をしながら登っておりましたが、次第に無口になっていきます。そこに雨が降ってきたのです。「まさかの雨か、しんどいなぁ」と下を向きながらひたすら歩いていると、ガイドのブータン人テンジンさんが「甘露の法雨が降ってきました」「皆様の参拝を仏さまが喜んでおります」と笑顔でおっしゃられ、山登りに雨が降ってくるという事実は変わらないが、受け止め方が変わり気持ちが切り替わったことを思い出します。

『法華経』には、「甘露の法雨をそそぐ」と示され、甘露の雨がお釈迦様の教えに例えられます。雨が降ると地面が潤うように、仏さまのみ教えが私の乾いた心に仏さまの慈悲の心が満たして下さるのです。甘露とは、サンスクリット語「アムリタ」を語源として、インド神話に登場する神々の飲料で、不老不死の霊薬を表し、神々はアムリタを飲んで、永遠の若さを保ち、不老となっています。まさしく、永遠の若さをたもち、不老不死となるのは、仏様の説法にであい、阿弥陀如来の願いの中、死にゆく命ではなく、仏に生まれ行く世界に目覚めさせられ、何事も有り難しのご縁として受け止めていく世界が開かれていくことではないでしょうか。日常何気なく使っている「甘露」の言葉には、仏さまのお心が満ち満ちているのですね。

ですから、4月8日お釈迦様がご誕生になった時、龍王が誕生を祝して、甘露の雨を降らせたと言われます。皆様もご一緒に「花まつり」に、お釈迦様の誕生仏に甘茶を濯ぎ、お釈迦様のご誕生を祝いしましょう!!!