天真寺通信

仏教婦人会(れんげ会)

元日の迎え方

婦人会
本日は、婦人会の新年会。「らいはいの歌」をおつとめした後、法話がありました。今回は、「お正月の迎え方」、一休禅師と蓮如上人のお正月の過ごし方を比較してお話しをさせて頂きました。
蓮如上人の日常のお話しをまとめられた『蓮如上人御一代記聞書』には、元日、道徳との対話が紹介されております。
勧修寺村の道徳が、明応二年の元日、蓮如上人のもとへ新年のご挨拶にうかがったところ、上人は、「道徳は今年でいくつになったのか。道徳よ、念仏申しなさい。念仏といっても自力と他力とがある。自力の念仏というのは、念仏を数多く称えて仏に差しあげ、その称えた功徳によって仏が救ってくださるように思って称えるのである。他力というのは、弥陀におまかせする信心がおこるそのとき、ただちにお救いいただくのであり、その上で申す他力の念仏は、お救いいただいたことを、ありがたいことだ、ありがたいことだと喜んで、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と申すばかりなのである。このようなわけで、他力というのは他の力、如来の本願のはたらきという意味である。この信心は臨終まで続き、浄土に往生するのである 」 と仰せになりました。【『蓮如上人御一代記聞書』現代語訳 本願寺出版社】
お正月の年賀の挨拶に来た74才の道徳に対して、79才の蓮如上人は「念仏申しなさい」とおっしゃった。そして、念仏の自力と他力の違いをお話になり、他力念仏をオススメになられました。人生の中心がナンマンダブツです。宗教とは、私の見ている世界を中心とするのではなく、見られている世界があることを教えます。今が、目に見えない世界に支えられている日々であり、死で終わる命を考えている私に、おおいなる浄土に往生して、生きとし生ける存在を救済する存在にならせていただくこと、阿弥陀様のお働きをお聞かせ頂きます。
写真は、婦人会Oさんが皆様へとご寄付を頂いたマグネット猫ちゃんが組み体操をしている様子です。今年も一年、仏教婦人の皆様とともに、学びを深めさせて頂きます。

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