天真寺通信

みんなの日曜礼拝

法然房源空上人を讃える和讃

法然
日曜礼拝は朝7時から勤まります。だいぶ暖かくなってきましたね、朝早くから15名のご参詣がありました。
本日の和讃から高僧和讃「法然房源空上人」の讃嘆に入りました。法然上人は、親鸞聖人の師匠であり、これより20首の和讃にてお讃えになります。
今朝の法話について。当時の仏教では、病気になれば祈祷によって病気を治そう、雨が降らなければ雨乞いをのお経を称えて現世利益を求める、貴族を対象にした祈祷仏教でした。それが本当の仏教の姿なのか。貧しい 愚かな 無学 戒律を守ることができない弱者を救いたい。貧者、愚者・弱者こそが庶民の姿であり、その庶民を救える「仏教」を求めていかれた。その結論が、「ただ念仏で救われる」。アミダ様が選択された本願念仏のみ教え。仏教を山の上から民衆まで下ろしてくださった、というお話しをしようと思っておりました。
ですが、小学5年生が参拝して下さっていたので、急遽、法然上人が子どもの頃、勢至丸と呼ばれていた話に変更しました。
法然上人の父は、押領使・漆間時国。敵対するグループ明石貞明による夜襲を受け、勢至丸の目の前でいのちを終えていきます。武士の道では、仇討ちです。ですが、父親は最後に「勢至丸よ、わしが死んでも決して仇を討とうと思うな。怨んでもいかんぞ。お前がもし仇を取って怨みを晴らしても、今度は向こうの遺児がお前のいのちを狙うであろう。延々と続いてしまう。ここでお前は怨みのない世界に向かえ」と「敵を恨んではいけない」と言葉を残された。その言葉が、幼き勢至丸の心に残り、15才の時に比叡山にのぼられたという、本日のご和讃「源空三五のよわいにて 無常のことわりさとりつつ 厭離の素懐をあらわして 菩提のみちにぞいらしめし」とお話させて頂きました。
次週のみんなの日曜礼拝も法然房源空上人を讃えるご和讃ですので、お楽しみに(*^o^*)
【みんなの日曜礼拝とは】
天真寺本堂では、毎週日曜日朝7時から日曜礼拝がつとめられます。
天真寺住職をはじめ衆徒が輪番制にてお勤めをしております。
毎月第1週の日曜日は、僧籍をお持ちの方、仏道を志している方(例えば、中央仏教学院通信講座を卒業。または、通学している)、天真寺門信徒の方に調声をしていただく参加型の「みんなの日曜礼拝」です。

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