天真寺通信

未分類

葬儀業界にも変化が。

お得度をして僧籍をいただき、15年の年月が過ぎました。思い返せば、さまざまな方々とのお別れのお葬式のご縁があり、葬儀業界も変化をしているなと感じます。
これまでは、お葬儀と言えば、地域の方々が主体となって、故人様を見送る式を執り行ってきましたが、その後、葬儀会社が進出して、葬儀会場は自宅から葬儀会館というように葬儀社中心の葬儀式になっておりました。その頃は、お別れの儀式をサポートすることを第一としていた感があります。
本日のお葬儀式では、喪主様と故人様の関わりの新しい形を垣間見ました。それは、喪主様に故人様のプロフィールをインタビューして、その思い出を会葬の御礼にします。ともに、喪主様が、故人様のアルバムから思い出の写真を探して、さらにメッセージを添えて故人様が主役のビデオを制作していらっしゃいました。喪主様にとってみれば、改めて故人様との思い出を振り返るご縁となり、近親の方々にとっては、改めてお人柄を知らせて頂くご縁となります。
お別れの儀式をサポートから喪主様と故人様との思い出構築、新たなる旅立ちに向けての形を模索しております。そのために、プロジェクターも新しく設置されたそうです。
本日のお葬儀では、小学四年生の男の子が、お世話になったジジのお棺に手添えをして霊柩車まで運ぶお手伝いをすることを喜んでおり、13年前私の祖父が亡くなった時、同じように孫達でお棺を運ぶお手添えをさせていたことを思い出しました。今でも、あの時のことを鮮明に覚えております。故人様のことを一生忘れずに人生を歩んでいくのだろうと思いました。
浄土真宗の葬儀式では、阿弥陀如来様をお迎えして、故人様はみ仏様に抱かれて浄土に往生され仏様になられたことをナモアダミブツのお念仏のよび声の中にお聞かせ頂きます。永遠のお別れではなく、なもあみだぶつの仏さまとなってこれからもご一緒下さる。改めて、仏縁の大切さを実感しました。

カテゴリ

アーカイブ

天真寺日記