天真寺通信

法話

大根さん・人参さん・ゴボウさん

野菜
S先生の法話集を読んでいると、明恵上人のエピソードが紹介されていました。
むかし明恵というお坊さんは、人間に「さん」をつけず、野菜に必ず「さん」をつけ、「大根さん、人参さん、ごぼうさん」と呼ばれたそうです。「人間は、寒いとか冷たいとか文句ばかり言う。野菜は、どんなに寒くても冷たくても文句は言わん。それどころか、邪魔な石ころさえも包み込むようにして、土の中で育てているではないか。人間より野菜の方がエライから「さん」をつけるのだ」と明恵上人は言われたそうです。
確かに、この大雪の中でも、農園にひろがる野菜さんたちは、文句も言わずに、自己主張もすることなく、雪に覆われながら、いのちの灯火をともしていますね(感謝!!!)
素敵なエピソードですね。

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