天真寺通信
彼岸の入り
本日は、朝7時~みんなの日曜礼拝。担当は山口さん、御文章大坂建立章のお話しを頂きました。
本日が彼岸の入りでございます。その後、船橋市常圓寺様にてお彼岸のご法話のご縁があり、午前・午後と二座お取り次ぎをさせて頂きました。
ちょうどお彼岸の施本に浅田正博和上のお話しに姥捨山の物語から見る阿弥陀様のお慈悲が掲載されていましたので、そのお話を紹介させて頂きました。
昔の信濃のある地域で、その年は不作で食べてゆけなくなった。そこで食い扶持を減らすため、年寄は山奥に棄てよとお達しが出た。お上からの命令でみんなこれには従わなくてはいけない。
ある村の若者は、そういうことで、老いた母親を籠に入れて、背負って山奥に向かいました。すると、ポキンという音が聞こえます。何と背負われた母親が木の枝を折っては、地面に落としているのです。
これに気付いた若者は思ったそうです。「ひょっとして母親は棄てられるのが怖くて、後で落とした木の枝をたどって、又家に戻ってこようとしているのではないか。
気丈な母親でも、最後は、自分のことしか考えないのだ。
そんなことを思い巡らせながら、若者は歩き続け、とうとう山奥の姥捨て山にたどり着きます。そこに、母親を置いて立ち去ろうとすると、母親は息子の袖をつかんで言いました。
「いよいよこれがおまえとの一生のお別れじゃ。身体に気をつけるんだよ。ずいぶん山奥に入ったから、おまえが言えに帰るのに道に迷って困るだろうと思って、私がここに来る道すがら小枝を落として目印においたから、それを頼りに無地に家に帰るんだよ。そして、頼むから立派に後を継いでくれよ」そう言って、母親は息子に手をあわせます。
この母親の姿を見て、若者は泣き崩れます。「自分は母親を棄てようとしているのに、母親は自分のことを案じている。どうしてこの母親を見捨てられようか。」そう思った息子は、思わず草むらに手をついて叫んだそうです。「母さん、この籠に戻って下さい。私はどんなことがあっても、これから母さんを最後までお世話します」と。
ここまで語られた近角は、アインシュタインに、「仏とはこの母親のようなものです。この後の息子の母に対する態度こそが我々仏教徒の日暮しです」と言われたそうです。
アインシュタインは、この話に深くうなずき涙したそうです。
赤光(福間先生寺報)に掲載されております。
今週一週間は、4回の布教のご縁でした(゜Д゜)Nちゃんから「人生遍歴」佐藤哲英先生の書籍をお貸し頂いたので、これから読もうと思います。
ご住職からは春の息吹つくしを頂戴しました(感謝!!!)
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