天真寺通信
「大好き」言えなかった父へ
8月12日(日)7時~日曜礼拝が勤められました。担当は住職、ご和讃は大経讃「尊者阿難」より六首です。
法話は、『大経』のご文「真実の教を顕わば大無量寿経これなり」より。
多聞第一の阿難尊者
お釈迦様がいままでに見たことがないように光り輝いている姿をご覧になった。いまだかつてこのようなお姿のお釈迦様をみたことがない。そこで、お釈迦様どうされたのですかと、尋ねられます。
お釈迦様
出世本懐、この世に生まれた本懐、迷える衆生が浄土に往生していく阿弥陀様の教えを説こうと思う。阿弥陀様と同じ禅定に入り、阿弥陀仏とお釈迦様が一体化していきます。今からとく「大無量寿経」の教えにあうことは、3000年に一度花を開かせるレイズいけのごとしである。
という『大無量寿経』のいわれのお話でありました。
そして、本日2018年8月12日付の朝日新聞(朝刊)「『大好き』言えなかった父へ」という日航機墜落事故から33年の記事を紹介くださいました。
『大好き』言えなかった父へ
千葉県に住んでいた折田みきさんは、日航機事故でお父様を失いました。その後、教員となり、たくさんの生徒達を育ててきましたが、教え子達には自己の体験を隠さずに話してきた。それは、命は突然奪われることがあること、家族と一緒に過ごせるありがたさを伝えたいと思うから。今年も夏休みの直前、担任する小二のクラスの28人に話をした。「先生ね。前の日まで一緒にいたお父さんが、次の日に飛行機に乗って死んでしまったんだ。先生は『大好きだよ』と言えなかったことが心残りでした。みんなは伝えてみてください』と。(略してあります)
という記事であります。
お父様のご法事をお勤めさせていただいたご縁があったということです。私は、日航機墜落事故の様子をテレビで見ており、当時の記憶が鮮明に焼き付いております。折田さんが自らの体験を通して仰る言葉。
「命は突然奪われることがあること、家族と一緒に過ごせるありがたさを伝えたいと思うから。」
「先生ね。前の日まで一緒にいたお父さんが、次の日に飛行機に乗って死んでしまったんだ。先生は『大好きだよ』と言えなかったことが心残りでした。みんなは伝えてみてください」
今この瞬間が当たり前ではなく、有ること難しのご縁であること。わたしの手が合わさるぬくもりの中に、仏様となって、南無阿弥陀仏の声となってお一緒くださっている仏さまのぬくもりに包まれることをお聞かせいただくことです。
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