天真寺通信
相田みつを先生「セトモノ」
おはようございます。
本日朝7時~日曜礼拝のご和讃は「浄土和讃」の諸経讃&現世利益和讃。御文章は、「当流勧化章」です。担当は龍哉であります。
今朝、テレビ寺子屋にて、東京国際フォーラムにある相田みつを美術館の館長であり、みつを先生のご子息様の相田一人先生が、亡き父・相田みつをさんについて語っておりました。その中で語られていた相田みつを物事の見方についてお話しをさせていただきました。
「セトモノ」という詩の内容が変わってきたといいます。
初期の頃の詩。
・セトモノとセトモノと ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう どっちかやわらかければ だいじょうぶ やわらかい こころを もちましょう
その後変更になった詩です。
・セトモノとセトモノと ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう どっちかやわらかければ だいじょうぶ やわらかい こころを もちましょう そういうわたしは いつもセトモノ
というように、「そういうわたしは いつもセトモノ」という言葉が追加されたそうです。
相田みつを先生は、一つ一つ紡ぎ出される言葉は、基本的に自分に向けて説いていらっしゃったそうです。
その他、「人の批判はするけれど おまえどうだといわれれば」という言葉も紹介されておりました。いまテレビを見ていると、元モーニング娘。の吉澤さんの事件が毎日の様に報道されていますが、他人事として批判するのではなく、縁が整えば明日の私の姿かも知れないという眼差しがあります。親鸞聖人のお言葉では、「さるべき業縁のもよおさざいかなるふるまいをもすべし」というお心であります。
常に我が身を問うといく姿勢があります。相田みつを先生がよく仰っていたお言葉「教養とは知識を身につけることではない。本当の教養は、どれだけ相手の立場に立つことができるか。」。まさにいま、私たちの心が一番必要としていることかもしれません。
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