天真寺通信

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定例法座10月「わたしのかあちゃん、ばかかあちゃん」

毎月20日はお寺の日」
写経教室から始まり、抹茶を楽しむ会、定例法座が開催されます。
今月の定例法座のご講師は、北海道からお越し頂いた名和先生です。
パチリと一枚。
天真寺
ご法話の中で引用されていた小学生の作文「わたしのかあちゃん、ばかかあちゃん」をご紹介します。お聞かせいただくたび、ホンワカとした家族の情景が目に浮かびます。

わたしのかあちゃん、ばかかあちゃん

私のかあちゃんは、本当にばかです。いつも失敗ばかりしています。炊事と洗濯を一緒にするから、煮物の途中でシャツを干そうとしていて、煮物がふきこぼれ、火を止めて走ろうとすると、さおに通しかけたシャツは地面に放りだされます。シャツは泥だらけ。そして、煮物の鍋はひっくり返って台無しです。「こんな私で悪かった。 ごめんね、とうちゃん、勘弁な」すると父ちゃんは「ばかだなー」と言って笑います。そういう父ちゃんもバカ父ちゃんです。いつかの日曜日、みんなが朝ごはんを食べていると、奥からあわててズボンと洋服を着ながら、カバンを抱えて茶の間を通り抜けていきました。「ああ、もうだめだ。こりゃ、いかん」とか言って、玄関から飛び出していってしましました。「まただね、しばらくしたら帰ってくるからね」とかあちゃんは落ち着いたもんです。すると案の定、父ちゃんは帰ってきて、恥ずかしそうに、「また無駄な努力をしてしまった。日曜日だというのに、ハハハハ・・・」と言い訳を言っています。そんなバカ父ちゃんとバカ母ちゃんの間に生まれた私が、利口なはずがありません。ついでに弟もバカです。私のところは、家じゅう皆バカです。でも私はそんなバカ母ちゃんが大好きです。世界中の誰よりも一番好きです。私が大きくなったら、うちのバカ母ちゃんのような大人になって、うちのバカ父ちゃんのような男の人と結婚して、子供を生みます。そして私のようなバカ姉ちゃんと、弟のようなバカ弟をさずかって、家中バカ一家で、今の私の家のように明るくして、楽しい家族にしたいと思います。バカ母ちゃん、そのときまで元気でいてください。
 
初めて、この作文を読んだ方はどんな感想を抱かれましたか?
以前、チスイさんがメリシャカコラムでもチスイさんが紹介されておりますが、この家族の日常を思い浮かべると、笑顔が浮かんできます。とともに、「こうあらねば、幸せではない」と考えている自らが思い描く世界の小ささにも気づかせてくれます。しあわせとは、日々の生活の中にあるんんだなぁと教えてくれる言葉であります。
次回のお参りは、11月23日(土)おかげさま報恩講です。。。

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