天真寺通信

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「煩悩具足の自覚」仏教壮年会10月例会

天真寺仏教壮年会の例会。
本願寺出版社『やさしい真宗講座-み教えに生きる-』霊山勝海著を輪読しております。
やさしい真宗講座
今回のテーマは、迷いの世界を生きる「機」。特に、自力の心・破綻は必然の結果、善人・「エゴイズム」の別名、人間の本性・最もどう猛な野獣、煩悩具足・如来に見抜かれた姿の項目を輪読しました。
「煩悩具足の自覚」より一節です。
煩悩にまみれた自分を、口で言うほど恥ずかしく思っていません。むしろ、如来が煩悩具足の者を救うとおっしゃっていることを取り違えて、煩悩にまみれた自分の自己弁護の道具に使っている。人間だから煩悩があるのは当然だと開き直っている偽物の念仏者です。酔っ払っている者に、酔っ払いの醜態はわかりません。それは、醒めているものから見て、初めて醜い姿なのです。煩悩具足という自覚は、煩悩にまみれた日常を生きている私にはあるはずがありません。煩悩具足の生を生きているというのは、如来の智眼によって見抜かれた私の姿であって、私ども煩悩に迷った者は、阿弥陀如来の教えてによって、それを信知させていただくほかはないのです。まことに限りなく恥ずかしくも、悲しい私の内面を知らされるのです。「あさましいなぁ、恥ずかしいなぁ」という嘆きであって、他人に聞かせられる声ではありません。黙ってひとり泣くよりないのです。
みんなで意見を語り合いながら、学びを深めさせて頂いております。
次回の仏教壮年会は、11月30日(土)15:00~です。

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