天真寺通信

法話

こだわりの世界

忙しい日常が終わり、ホッと一息。やっと、たまっていた法話作成&ブッダde落語の資料作りの仕事に取りかかれます。
昔のリーフレットを見ていると「我執」に関することが紹介されておりました。
私たちの物事に対するこだわりを『我執』といいます。
私たちの在り方を見てみますと、学問すれば学問にこだわり、経験を積めばそれを鼻にかけ、財産を持てばそれを振り回し、地位に就けば就いたで執着する。そして、少し物事が順調に運ぶと「私がやったんだ」と自惚れ、自己を見失い、都合が悪くなると「あれが悪い、これが悪い」と当たり散らしてまた自分を見失う。それを繰り返しながらも「我執」という殻を破ろうとはせずに、悩み、苦しみ、大切な人生をムダに過ごしてしまってはいないだろうか。
本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし
阿弥陀如来はそんな私たちに「ここに広く明るい真実の世界があるよ。一刻も早くその殻を破って出てきなさい」と休むことなく呼び続けて下さっている。その喚び声に出遇うことができた私は、迷うことのない力強い歩みをさせて頂くことが出来る。
ていると
 

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