天真寺通信

法話

いのち不思議発見!

本日は、お彼岸の中日であります。天真寺における春の彼岸会法要は中止となりました。寺族にて、彼岸法要をお勤めさせて頂きます。
さて、18年前の住職課程「伝道院」の同窓会資料「信誓会」を読み返していると、広島県の友人Uさんの「ルンビニ日校だより」に、今年度の日校のテーマは、「いのち不思議発見!」でしたとの記事がありました。コロナウイルス感染症拡大による予期せぬ状況の中、「われがわれが」と周りが見えなくなってしまいます。そんなわたしにいのちの輝きを与えてくれる言葉でありますので、ご紹介させて頂きます。
平成15年度の日曜学校では、「いのち不思議発見」をテーマに、毎日の生活の中にあるさまざまな「おかげさま」をみんなで学びました。
「お水をのむ」「学校に行く」「給食を食べる」といった私たちが毎日当たり前にしていることをもう一度よくよく見つめ直してみると、そこにはたくさんの「おかげさま発見」がありました。そして、その「おかげさま」を「○○○さまありがとう」と「様」をつけて毎月紙に書いていきました。その紙を一枚一枚つなげて本堂に張り出してみると、この1年で本堂の左側の壁は「ありがとう」でいっぱいになりました。
「お水さまありがとう」「雨さまありがとう」「足さまありがとう」「土さまありがとう」「野菜さまありがとう」「お父さま、お母さまありがとう」そして「いのちさまありがとう」
自分のいのちだけでなくこの地球上の生きとし生けるものすべてのいのちに「ありがとう」と手をあわせて生きて行けたら、すばらしいことだと思います。
そしてそれが仏様の一番の願いでもあるのですね。
私たちは、毎日の生活の中でこうした「ありがとう」がどれだけ言えてるでしょうか。今度はこの「ありがとう」を声に出してみましょう。きっと私たちの生活は「ありがとう」そして笑顔でいっぱいになるはずです。
 

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