天真寺通信

みんなの日曜礼拝

お浄土の世界

おはようございます。

本日お朝事の和讃は、「讃阿弥陀仏偈讃」です。「讃阿弥陀仏偈讃」は、中国の高僧・曇鸞大師が、「仏説無量寿経」により阿弥陀仏・その聖衆・国土の荘厳相を讃嘆された七言一句による195行51偈によって阿弥陀仏を讃嘆された偈頌(詩句)であります。

阿弥陀仏のイラスト

極楽浄土のイラスト

本日の讃阿弥陀仏偈讃&現代語訳です。

宝林・宝樹微妙音 自然清和の伎楽にて
哀婉雅亮すぐれたり 清浄楽を帰命せよ

浄土の樹々が奏でる美しい音はおのずから清らかに調和した音楽であり、そのやさしくうるわしい音色はあらゆる音楽に超えすぐれている。煩悩の汚れのない清らかな音楽を奏でる清浄楽に帰命するがよい。

七宝樹林くににみつ 光耀たがひにかがやけり
華菓枝葉またおなじ 本願功徳聚を帰命せよ

浄土には七つの宝でできた樹々が満ちあふれ、それらの放つ光は互いに美しく輝いている。花や実や枝や葉もまた同じようである。本願に誓われたあらゆる功徳を供えている本願功徳聚に帰命するがよい。

清風宝樹をふくときは いつつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり 清浄勲を礼すべし

清らかな風が吹く時に宝の樹々が奏でるさまざまな音色は、みごとに調和している。気高く清らかな音を出してさとりを開かせる清浄勲を礼拝するがよい。

一々のはなのなかよりは 三十六百千億の
光明てらしてほがらかに いたらぬところはさらになし

浄土にあるそれぞれの花の中からは、六つの光が織りなす無数の光が輝き、ひろく世界を照らして、至り届かないところはどこにもない。

一々のはなのなかよりは 三十六百千億の
仏身もひかりもひとしくて 相好金山のごとくなり

浄土にあるそれぞれの花の中からは、六つの光が織りなす無数の光とともに無数の仏が現れ、そのおすがたはまるで光り輝く黄金の山のようである。

相好ごとに百千の ひかりを十方にはなちてぞ
つねに妙法ときひろめ 衆生を仏道にいらしむる

浄土の仏がたは、それぞれのおすがたから数限りない光をすべての世界に放ち、常にすばらしい教えを説きひろめ、あらゆるものをさとりに至らせるのである。

以上、現代語訳は「本願寺出版 浄土聖典(現代語訳)」より

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