天真寺通信

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兆載永劫(ちょうさいようごう)

さとりに到る所に、門があり鍵(かぎ)がかかっとる。
しかし、この鍵が開かんのであります。
鍵を削り開けようと兆載永劫(ちょうさいようごう)の時間を費やしても、
さとりに到る門の鍵は開くかどうか分かりません。
そこで阿弥陀さまはどうなさったかというと、
鍵穴の方を鍵に合うように、
自らの身を削り、兆載永劫の時間を費やし仕上げて下さった。
その門を浄土門と言い、鍵を南無阿弥陀仏といいます。
鍵は私であり、鍵穴は法蔵菩薩に譬えるなり。
【仏説無量寿経】
「不可思議の兆載永劫において、菩薩の無量の徳行を積植して…」
【御文章】
「弥陀如来の五劫兆載永劫の御苦労を案ずるにも、われらをやすくたすけたまふことのありがたさ…」

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