天真寺通信
みんなの日曜礼拝
天真寺本堂では、毎週日曜日朝7時から「みんなの日曜礼拝」がつとまります。
今回の担当は、龍哉でした。
【ご和讃】仏智疑惑のつみにより 六首
【ご文章】いまの世章
こちらは正信偈&和讃があらわされている「小本和讃」。文字の横に朱色の「宮商角微羽」という判子が押してあります。これは、音の高さを表し、宮はハ調レであることを表します。
この度は、いまの世章についてお話しをさせて頂きました。その勉強をしている時に、「すくい」に関して印象に残る言葉がありましたので、ご紹介させて頂きます。
□メモ 救いとは□
後生のすくいを説いても、今生のすくいを明らかにしなければ、宗教としての意味がありません。浄土教といえども、すくいは後生に限るものではありません。もし、すくいを死後に限るならば、今生はつらくとも我慢すれば、死後は楽なところに生まれさせるという、現実から目を背けさせるための宗教になってしまいます。この宗教観からは死後のすくいも実現できないのです。
今生をどのような価値観をもって生きるか、それが救いの本質であります。自己中心の我執に閉じこもり、世間の価値観に従属して生きてきた者が、世間を超えた真実に目覚め、自らの我執に気づき、世間を相対化させて生きてゆく、それを救いという。このような生と死を貫く価値観を確立できない者が、いくら死後にすくいを願ってもすくいはあり得ません。阿弥陀仏をもっとも大切なものとして生きてゆきます。「我執」を主としたり、「世間」を主として生きません。この価値観の転換を回心とも信心とも言います。
理想的には、この生き方が確立することですが、現実にはなかなか難しいものがあります。しかし、それを自らの人生の目標として、少しずつでも努力するのです。このような信心をいただくことこそがすくいなのです。後生のすくいは、その必然として恵まれるのです。蓮如上人は、差別をうける世の女性に、厳しい差別を超えて、阿弥陀仏を中心とした信心によって、宗教的にも、社会にも新しい秩序を確立せしめて、平等の大悲に生かされる者の自覚と視点を持って生き抜く、御同朋の社会を開いてゆかれた。
FROM 御文章ひらがな版を読む 著者 天岸浄圓
【みんなの日曜礼拝とは】
天真寺本堂では、毎週日曜日朝7時から日曜礼拝がつとめられます。 天真寺住職をはじめ衆徒が輪番制にてお勤めをしております。 毎月第1週の日曜日は、僧籍をお持ちの方、仏道を志している方(例えば、中央仏教学院通信講座を卒業。または、通学している)、天真寺門信徒の方に調声をしていただく参加型の「みんなの日曜礼拝」です。
カテゴリ
- お寺の活動 (406)
- みんなの日曜礼拝 (301)
- 仏教壮年会 (36)
- 仏教婦人会(れんげ会) (12)
- 天真寺ふれあい農園 (12)
- 天真寺キッズクラブ (26)
- お寺の行事 (65)
- イベント (57)
- グループ (9)
- ボラン寺(お寺でボランティア) (36)
- 天ちゃん募金 (2)
- お寺の国際協力 (5)
- がんばっぺ福島 (11)
- チャリティー雅楽演奏会 (3)
- ペットボトルキャップ回収 (8)
- メディア情報 (35)
- 五大法要 (124)
- 京都 (66)
- 京都たより (4)
- 仏教Q&A (5)
- 墓地 (158)
- 大町やすらぎパーク (4)
- 永代合葬墓あんのん堂 (132)
- 永代合葬墓やすらぎ堂 (25)
- 天真寺 (507)
- 勤式 (1)
- 寺報「月刊てんしん」 (63)
- 島根浄圓寺 (13)
- 法話 (16)
- 蓮(ハス) (93)
- オンライン配信 (152)
- 天ちゃん (13)
- 天ちゃんねる(天真寺WEB) (38)
- 寺子屋 (69)
- クリスタルボウルヨガ (13)
- グランドゴルフ (13)
- ヨーガ教室 (2)
- 天真寺雅楽教室 (37)
- 掲示板 (3)
- 未分類 (801)
- 本願寺 (145)
- 築地本願寺 (119)
- 法話 (62)
- 落語 (1)
- 講演関係 (49)
- 関係団体 (28)
- 未分類 (144)