• 2016/04/21
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月給13万円のホセムヒカ大統領

定例法話会
毎月二十日は定例法話会の日。
今月のご講師は、東京都柘植芳秀師でございました。
ご法話の中にて、
「まよい」とは、「ま」+「よい」という言葉でできているという説を紹介くださいました。「ま」強調語「よい」は酔っ払い「まよい」とは、酔いが強い状態。煩悩に気付いていない迷いの姿を表した状態であります。その迷いの姿を我々を見抜いたからこそ、すくいとりたいとお浄土へ生まれさせたいと願って下さったのがご本願とお聞かせ頂きました。
定例法話会
お話しの中で、先日来日された南米ウルグアイの前大統領のホセ・ムヒカ氏のご紹介下さいました。ムヒカ前大統領は、月給13万円(月給は130万円だがほとんどを寄付している)、古いビートルに乗り自ら運転して、政府専用機ではなくエコノミークラスに乗って移動をするところから「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれている。その言葉に対して「私は貧しいのではない、質素な暮らしをしているだけだ」とおっしゃる。ムヒカ大統領が、ブラジルのリオデジャネイロにて語られたスピーチが全世界で話題になりました。「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」「今私たちが、乗り越えなければならないのは私たちの文明のモデルであり、見直すべきは私たちの生き方なのです」「人間の幸せは物質的なところには存在しない」という国連持続可能な開発会議(リオ+20)での演説です。開発をしていけば、資源は枯渇していく。ものが豊かになれば幸せになるだろうという考え方を見直す時期に来ている。今のモデル大量生産・大量消費で経済が廻り、世の中が潤っていくというシステムが、本当の幸せなのか、いやそうではないのではないかということを演説され、多くの人々の心に響きました。
ムヒカ氏は、「質素な生活をすれば車や家を買い替えるのに時間を費やさずに済み、やりたいことをする時間が増える。それが自由というものだ」「富の不均衡やテロや戦争など世界は多くの矛盾をはらんでいる。若い人たちにはこうした愚かな間違いを繰り返さないでほしい。どうやって幸せになるか、ということから考えなくてはならない」と、「経済成長が本当の幸せですか、そうではないのではないか?」という民衆の暮らしを送ってきた中での経験がメッセージが込めれている。
仏教では「少欲知足」「中道」と説きますが、現実と真実の間のギャップを抱えて生きています。青木先生は「こうした真実の言葉(中道)に出会っても、経済優先の物質文明社会に生きる者には、一瞬「いいね」と共感しても、良寛のような生き方などできるわけないと、快適生活のためなら原発推進も止むを得ないといった生き方をしている。ムヒカ氏がいうように<私たち自身の生き方を見直さなければならない>季節が来ているのだ。」とおっしゃります。五木寛之さんが「経済がアクセルであり、宗教はブレーキである」と語られたことがあります。改めて、仏法を通して、現実世界を見つめていく中に、私の歩みが転じられていくことであると感じました。