天真寺通信

仏教壮年会

「お正信偈に聞く」第十二回

5月29日の「お正信偈に聞く」第十二回です。
 
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「本願の名号に帰し、大いなる功徳の海に入れば、 浄土に往生する身と定まる。阿弥陀仏の浄土に往生すれば、 ただちに真如をさとった身となり、さらに迷いの世界に還り、 神通力をあらわして自在に衆生を救うことができる、と述べられた。」『顕浄土真実教行証文類(現代語版)』
・・・おとぎ話を聞いているようですが、浄土に往生する身に定まるのも、往生して真如をさとるのも、迷いの世界(この世)にかえって自由に衆生(生きとし生けるもの)を救うのも、今ここで聞いている私達(私)の事態です。
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阿弥陀様の「全ての者を救う」という願いが成就して、円満した智慧と慈悲は私達におはたらきくださり、そのお徳に包まれ導かれながらお浄土への道を確実に歩ませていただくのです。お念仏をよりどころとして阿弥陀様に導かれながら生きる。そこには本当の意味のむなしさはありません。
阿弥陀様は、一方的に救いを告げ、お念仏となってあらわれ出てくださる仏様です。
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六波羅蜜寺(京都)の空也上人像。口から六体の仏様(南無阿弥陀仏)が出てきています。
・・・合掌
(果)

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