• 2016/08/13
  • 天真寺
脱出ゲーム・火事・ゴミ箱・・・お題法話とは???

お題法話
先日、目黒にある五百羅漢寺様にて開催された仏教井戸端トーク「お題法話Pt.2」に登壇させて頂きました。これは、参加者の皆様から「お題」を頂き、そのお言葉を通して法話をするという企画です。今年初めに渋谷にて開催された「お題法話Pt.1」に続いて法話のご縁を頂きました。昔から、「仏教のご縁のない若者たちにいかに仏法を伝えることができるか」ということが課題でしたが、今回も多くが若者達。若者参加型の法話スタイルなので、一緒に仏法を喜ばせて頂くご縁となり嬉しく思います(*^o^*)
さて、今回のメンバーは、
五百羅漢寺
右から、曹洞宗・寶蔵寺住職 野村圭秀師、浄土宗単立・五百羅漢寺住職 佐山拓郎師、浄土真宗・天真寺の西原龍哉です。そして、皆様から頂戴したお題はこちらです。
お題法話
お題は、「脱出ゲーム・信長秀吉家康・包む・うなぎ・火事・ポケモンGO・ゴミ箱・韓国・歌声」。これらのお題を通して法話をします。
お題法話
当日お話をした第二話+αです。
今は、脱出ゲームが若者達に人気を博しています。浅草花やしき、築地本願寺などを会場として、そこからクイズを解きながら脱出するゲームだそうです。仏教の教えは、同じく輪廻の世界、迷いの世界、煩悩の世界から抜け出すことが仏道であります。
仏教では、人間の業(行為)を「身口意の三業」と示します。「身業」とは身体にて行うこと。「口業」とは言葉を発すること。「意業」とは心で思うこと、考えることです。ともに、「三毒の煩悩」ともいいます。人間の自己中心の考えから発せられることには苦しみが伴うとのお示しです。
その苦しみの向き合い方によって、さまざまな仏道があります。自らの体を鍛え心を清めて、苦悩を苦悩と感じない自分になっていく。恵林寺快川禅師によれば、織田信長の焼き討ちにあいながら三門の上にて「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も亦た涼し」と発せられた境地です。それは、私の煩悩をゴミ箱に捨てる世界です。
また、『法華経』に「火宅の喩え」があります。ある町の長者の家が火事になり、またたく間にあたり一面火の海となりました。長者は、いち早く戸外に飛び出したが、自分の子どもたちは、火事とも知らずに家の中で遊んでいます。長者が「あぶなから早く家を出なさい」と外から叫ぶが、子どもたちは父の注意をいっこうに気に留めようとしない。そこで、「お前たちがいつも欲しがっている羊の曳く車や、鹿の曳く車や、牛の曳く車が門の外に置いてあるから、早くでておいで!」と言った。子どもたちは父の声を聞くと、手にしていた玩具を放り出し、先を争ってただ一つの出口から外へ出てきた。というお話です。
火事の家にいる子どもは、迷いを迷いと気付かない人間の姿を示します。その人間に、早く出て来ないとだめだぞと怒るのではなく、罰を与えるぞというのではなく、その人間にあった方法にて火事の現場から脱出方法を提供した。まさしく、その命をありのままで抱きしめて、包みこんで下さる仏様が阿弥陀如来です。阿弥陀如来は、無数のいのちあるものが流した涙の中から生まれ出た。迷いを迷いと知らないもののために、その存在に理想を求めず、その人の身に「南無阿弥陀仏」と寄り添い、如来の存在を私に告げて下さった。それが阿弥陀如来です。そのままありのままを包み込んでくださる仏さまが阿弥陀如来です・・・。
と、皆様のお題を通して法話をする。法話と言えば、一方的に話をする形が多いが、参加者の方々にも参加してもらいたいという思いから生まれた企画であります。法話をお聞きになった方のアンケートによれば「楽しく仏教を聞くことができるのは初めてです」などなど、好意的なお言葉ばかりでしたので、安心しました。これからも、さまざまなスタイルの仏法を伝えるご縁を大切にしていきたいと思います。
次回は、8月23日ブッダde大喜利@銀座サロンを開催します。一緒に仏法を楽しみましょう!!!!!