天真寺通信
温故知新
古地図を見ることが流行っているようです。古地図マップを見ながらの東京散歩、現在は高層ビルばかりの地域だが、そこは昔、武家屋敷があった、川が流れていた、江戸城のお堀があった、動物たちが住んでいる山であった・・・。まさしく「温故知新」、その地域の歴史を知ることで、新たな町の魅力を教えてくれます。そこで、アプリ「仙台懐古マップ」にて、弟が住職をしている仙台市にある大正年間の恩慶寺付近の様子を見ますと、やはり寺町で、たくさんのお寺があります。北山近辺と言い、伊達政宗関連の寺院が建ち並んでいます。
さて、天真寺が位置する千葉県松戸市金ヶ作106の町会は、「佐野町会」といいます。聞く所によると、栃木県佐野の方々が開拓で入ってこられたので、そこから「佐野」という地名になったそうです。となると、昔は山や林だったのでしょう。近隣地域にある「小金原」という地名から広大にひろがる草原を連想させます。また、お隣の柏市豊四季あたりは、お馬さんの放牧場だったといいます。その地域の昔の様子を知ると、さらに町に親近感を覚えます。
「松戸」の地名についてwikipediaを調べてみると、
「松戸」の名の由来は不明だが、有力な3説があります。
①松戸一帯には後に小金牧が設置されるなど馬の飼育が盛んであった。そこで「馬の里」から「馬里(うまさと)」から「まさと」になり、変化して「まつど」になったといわれる。
②松戸神社の伝承では、ヤマトタケルが従者とこの地で待ち合わせたところに祠を祀ったという故事から、「待つ里」→「まつど」→「松戸」と称される由縁になったという。
③松戸は太日川(現・江戸川)の川べりにある宿場町であり、渡し舟を「待つ里」から「まつど」に転じたとも考えられる。
その後、松戸は、水戸街道の宿場町となりました。水戸と江戸の間に存在するため、徳川将軍家及び水戸徳川家とのつながりが強く、将軍はしばしば小金牧で鷹狩りを楽しんだり、松戸神社には水戸藩の二代藩主だった徳川光圀(水戸黄門)ゆかりの銀杏の樹があります。また、松戸には水戸藩最後(11代)の藩主徳川昭武が建てた戸定邸があります。近隣には、貝の花貝塚や河原塚貝塚などがあるので、縄文時代、弥生時代には、自然に囲まれたこの地にて、獅子を狩り、稲作をしながら生活していたのかなぁと想像します。
ぜひ、松戸にお越しの際には、そんな歴史を楽しみながら、新しいまちづくりをしている松戸にお越し下さいませ。
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