天真寺通信
25年ぶり広島カープ優勝の瞬間
築地本願寺の常例講師として、広島県から伝道院同期の苅谷光影師がいらっしゃっているので、築地界隈にてミニ同窓会。早いもので、京都本願寺の近くにある100日間の寮生活をして、寝食をともにしてから12年が経過しましたが、変わらない仲間達に安心。話は広島カープの話題に、広島ではカープの25年ぶりの優勝にむけての話で持ちきりとのこと。そういえば、いま東京ドームでは、優勝をかけて広島VS巨人戦の熱戦が行われているので、急遽東京ドームに直行しました。すると、東京ドーム前は赤一色。巨人ファンの私は、広島カープファンのワクワクしている様子に興奮を覚えました
この映像は、9回裏巨人の攻撃が終わり、広島カープが優勝した様子です。。。
広島カープの応援している方々の笑顔を見ながら、恩師福間先生から教えて頂いた広島カープが初優勝した時の話を思い出しました。
広島東洋カープが球団創設以来26年目で初優勝を達成したのは、1975年。今から40年前のこと。当時の広島カープは3年連続の最下位チーム、チームの空気を変えるために新監督ジョー・ルーツを海外から迎えました。ルーツ監督は、負け癖がついている選手達にに闘争心を求め、けっして下を向くことを許さなかった。チームカラーを燃えるような赤に変え、赤いヘルメット、アンダーシャツ、ストッキングに身を包んだ選手たちは、戸惑いながらも縦横無尽にグラウンドを駆け巡りました。だが嵐はいきなり訪れた。あろうことか、開幕して一ヶ月もしないうちに審判とのトラブルがもとで、監督のルーツが退団してしまいます。混乱の中、コーチだった古葉竹識が彼の精神を受け継いで監督となり広島カープはファイトを前面に出した激闘を見せ快進撃を続ける。主力の山本浩二、衣笠祥雄の両輪が大活躍し、そのチームカラー同様に炎のごとく燃えた。いつしか彼らは“赤ヘル軍団”と呼ばれ、初優勝を果たします。
優勝から五日後に行なわれた歓喜の優勝パレード。沿道には、当時の広島の人口85万人のうちのなんと30万人もの群集が押し寄せた。その中には、広島カープの優勝を夢見ながら、願いかなわず亡くなっていった親族の遺影を高々と掲げる多くの人たちの姿がありました。古葉竹識監督は、その光景を見て声を震わせて泣いたという。
万年最下位の頃からずっと広島カープの優勝を夢見て応援していた方がいたのです。目に見えない応援の声が、ご遺影の写真から伝わってきたのです。選手たちのカープだけではなく、みんなのカープ。
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