天真寺通信

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出会いがあれば別れあり

天真寺本堂
出会いがあれば別れがある。
御門徒さんの葬儀です。Tさんのご家族からシーズー犬・ベルをお迎えしたり、2013年5月3日松戸市民劇場にて開催された「松戸市制施行70周年記念・森のホール21開館20周年記念事業
重要無形文化財「雅楽」特別公演「宮中雅楽」雅楽への誘い
」にご一緒したTさんが御往生なされ、本日はお葬儀です。
また本日のご法事では、息子さんを亡くされたMさんの13回忌法要が勤まりました。以前、ご自宅にて法事をお勤めした時、お母様から息子さんの思い出を伺いました。息子は大変優しい子だった、野口雨情さん作詞「七つの子」を聞くと涙ぐんでいたんです。その話をお伺いして、以前寄稿したリーフレット法話へとつながっていきました。
カラスなぜ啼くの からすは山に かわいい七つの 子があるからよ
可愛い可愛いと カラスは啼くの
可愛い可愛いと 啼くんだよ
山の古巣へ 行ってみてご覧 まあるい 目をした いい子だよ
あるお盆の日、息子さんを亡くされた方がこんな話をして下さいました。
知能障害を持つ私の息子は、「七つの子」を聞くと涙を流して泣いていました。
「カラスなぜ啼くの カラスは山に かわいい七つの子があるからよ」
歌から子どもを心配するお母さんの愛情を感じていたのです。
とても心の優しい子どもだったのです、と。
僕らの世代はドリフターズ全盛期。
この歌を聞くと、「カラスの勝手でしょ~」と志村けんの顔が浮かんでくる。
カラスの鳴き声から、何を感じるか。
耳では聞こえない、心でしか聞こえないものがあるのです。
いつでもどこでもこの私に呼びかけて下さる声がある。
「大きなつながりの中で大切ないのちを生きているのですよ」
そのつながりを再確認するのが、お盆かもしれません。
今年の夏はどんな声が聞こえてきますか。
私たちは、大切なものを見失っているのではないでしょうか。
お金中心の中でもっと大切なものを教えてくださるの南無阿弥陀仏のお念仏であります。
お葬儀・ご法事をお勤めしているとさまざまな思い出がよみがえってきます。出会いも別れも、すべてが阿弥陀如来に抱かれておりました。ご縁に感謝を申し上げながら、ただただ念仏申す日々であります。

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