天真寺通信
沖縄の葬儀式
急遽、沖縄の祖母が往生されたので沖縄へ行ってきました。朝一番にチケットを購入して、那覇空港到着が午後7時過ぎ、そのまま遺体が安置されている葬儀社へ行き、親族にてお通夜の時間を過しました。翌日葬儀式となります。沖縄の葬送儀式は、千葉県松戸市とは違います。はじめに、親族だけの葬儀式をお勤めをして、喪主挨拶があり、一般焼香の時間となります。
そして出棺。恩納村火葬場へ向かいました。今まであったことのない親戚の方々とお話から祖母の人柄が浮かび上がってきます。孫にとっては、いつも大声で笑っている印象がありましたが、それだけではなく、困っている人がいれば、見えないようにお金や食べ物をあげていた優しく、だれからも愛される人柄だったようです。そんな話をしているうちに収骨へ。収骨の際、担当の係から説明がありました、喪主を含む、近親の家族が3名が出て、遺骨を箸わたしで骨壺に入れる行為を三回繰り返してから、他の方々が収骨して骨壺に入れていきます。関東近辺では、二人一組となり二人箸にて収骨をしてお骨をおさめる風習もあると聞きますが、そうではなく、三途の川を歩く時、無事に渡っていけますようにという思いが込められているようです。浄土真宗の教義では、習俗として切り捨ててしまうことが多々ありますが、地域に根ざしてきた文化がベースに儀礼・様式は作られているなぁと思いました。千葉県松戸市は、地元の人よりも、全国各地から集まってできた地域なので、特定な習俗ではなく、浄土真宗式にスッキリとお勤めすることができる場面が多いのと思いました。ですが、昔から伝承されてきた形式の大切さも感じました。
その後、墓地へ向かいます。沖縄県の墓地は広い敷地で有名です。こちらがお墓です。ワンルームマンションよりも広いのでしょうか。
墓地の正面が扉になっており、納骨をします。その後、沖縄独特の風習があり、お骨をお入れします。そこには、お膳をお供えして、納骨終了後、参拝者にて分けて頂きました。
ここにも独特の風習が、葬儀社さん曰く、一般的なお供え物には、お肉など生臭い物はお供えしませんが、沖縄では、ラフティー・豚肉をお供えして、頂戴します。
無事に納骨を終えて、那覇空港発羽田行きの最終フライトにて、東京に帰ってきました。東京では、春一番が吹き、大風のため、飛行機の着陸も何度もやり直しというニュースが飛び込んできました。遠く離れた那覇空港でも、羽田空港の混雑しているので、少し待ってからの出発して、到着は24時でした。
無事に祖母を見送ることができ感謝です。祖母は、あと1年で数え年で100才でしたが、これからは仏さまとなってお見守りくださることに感謝して称名念仏申し上げます。
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