天真寺通信

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【日常語になった仏教語③】カルピス

カルピス
冷蔵庫をかけると必ず「カルピス」が入っておりました。今でも夏の風物詩かき氷のシロップの一番人気は「カルピス」であります。さらに、今ではカロリーオフタイプから、巨峰味・メロン味・バナナ味などたくさんの味を楽しむことができるようになっております。そんな「カルピス」の命名にあたって、仏教の教えがつまっているといいます。
当時の社長は、「カルピス」の命名にあたり、牛乳に含まれるカルシウムから「カル」、サンスクリット語の醍醐味(五味の最高位の醍醐)を表すサルピルマンダから「ピル」を取りました。
 大乗仏教『涅槃経』には、牛乳を精製してできる五つの過程、乳味,酪味,生酥味,熟酥味(サルピス),醍醐味(サルピルマンダ)と五味が説かれ、牛乳の精製過程で生じるこれらの味のうち最後の醍醐味を涅槃 (究極の理想) にたとえられます。
 ですが、「カルピル」となり歯切れが悪いため、次位の熟酥サルピスからとり「カルピス」と考えました。そこで、当時の三島社長は、仏教学者の渡辺海旭に相談した。サンスクリットの権威である渡辺海旭に、サルピスのピスからとっているが、醍醐味といって差し支えないか相談をしたところ、「カルピス」という命名には大賛成で、美味の点で醍醐味といって差し支えないと断言してくれました。
ということです。
今でも、カラダにピースの「カルピス」として人気を博しております。「カルピス」の歴史を知ると、また違った味を楽しむことができますね。
[参考]
カルピス株式会社HP
http://www.calpis.co.jp/

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