天真寺通信

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いのちを頂く

先日、アーユス仏教国際協力ネットワークのE事務局長よりお声がけを頂き、『チキンカレーをほぼイチから作る』@自給農園ミルパ(成田市)に参加しました。松戸から成田まで向かうと、徐々に住宅地から農村地帯がひろがっていき、田舎の風景が見えてきたら成田市に到着、1時間半のドライブでした。途中、成田空港近辺では、警察の厳しい警備がありましたが。
成田市
さて、今回は、生きているニワトリをしめて、さばいて、カレーを作るという親子参加型プログラム。プログラム開始に先立ち、僕ら坊さん、真栄寺の馬場僧侶は、「いのち」のお話担当。
ニワトリ
限られた時間の中で、どの題材にしようか「ある精肉店のおはなし」「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」などを検討しましたが、谷川俊太郎さんの詩を紙芝居にすることにしました。
聞けば、この企画に対して、
「鶏を絞めるところを子どもに見せて良いのか?」
「お坊さんがお話をするのって鶏の葬式をするのか?」
などの問い合わせがあったそうです。。
私達お坊さんトークは、「生かされている命への感謝を伝えること」です。
やはり、「お坊さん=お葬式」という認識ですが、いのちを語るお坊さんwith bとしてお話しさせていただきました。
谷川俊太郎
「しんでくれた」谷川俊太郎
うし
しんでくれた ぼくのために
そいで はんばーぐになった
ありがとう うし
ほんとはね ぶたもしんでくれてる
にわとりもそれから
いわしやさんまやさけやあさりや いっぱい死んでくれてる
ぼくは死んでやれない
だれも僕を食べないから
それにもし死んだら
おかあさんが泣く お父さんが泣く
おばあちゃんも いもうとも
だから僕は生きる
うしのぶん ぶたのぶん しんでくれた生き物のぶん
ぜんぶ
ニワトリさん、野菜さんたちのいのちに、一緒に手を合わせて「いただきす」そして「ご馳走様です」と頂戴しました。
こちらは、ニワトリの卵が大きくなっていく様子です。
卵
 
卵からニワトリが生まれます
ニワトリ
 
インド風カレー
 
カレー
 
 
改めて、浄土真宗の食事の言葉の重みを実感致しました。
■食前の言葉
多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。
深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。
■食後の言葉
尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。
おかげで、ごちそうさまでした。
■本願寺「食事の言葉」
http://www.hongwanji.or.jp/project/news/n000231.html
■龍谷総合学園「食事の言葉」
http://rsg1995.jp/about/about-kotoba.html

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