天真寺通信

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「うさぎとかめ」の話

日本に伝わる童話にて「うさぎとかめ」という話があります。

あらすじ

足の速いウサギと足の遅いカメが競走し、油断をしたウサギは居眠りをしてしまい、最後までコツコツと歩き続けたカメが勝利する話です。
日本では、コツコツと努力することの大切さを伝える話として、伝わっております。
ですが、国によって、同じ話もで教訓が違うと言います。
ひろさちやさんの書籍によると

日本のうさぎとかめ 

ウサギはどうすれば良かったか 聞くと 10人中8,9人 
ウサギが昼寝をしなければよかった 

イランのうさぎとかめ

亀は頭がいい。競争を始める前、自分そっくりな弟を呼んで、ゴールに立たせておいて競争する。兎がどんなに速く走っても亀に負ける。
亀はずるいではと抗議すると、イラン人は「いいや、亀が頭がいいのだ」と主張する。
「おまえたちは、競争してはいけないよ!」という教訓を伝える。

「つぼ八」創業者 石井誠二さん

「『どこを見ていたか』で勝ち負けがついたんだよ」。
ウサギは、カメを見ていました。では、カメはどこを見ていたのか?カメは、ゴールを見ていたのです。
相手が速いかどうか?どこで何をしているか?そんなことはまったく関係ない。カメはまっすぐゴールだけを見ていた。だから勝てたんだ、と。「経営も人生も、全部一緒だ」 と石井さんは続けました。

詳しくは、以下サイトをご覧ください
https://bizhint.jp/report/726965

インドのうさぎとかめ

インド人は「兎は悪くない。悪いのは亀だ!」とインド人は答える。
「なぜ亀が悪いのか」聞いてみると、軽蔑した目つきで
「そんなの亀が悪いことはわかるはずだ。亀は兎を追い越したんだろう。どうしてその時、”もしもし兎さん、目を覚ましたらどうですか・・」と。一声かけてやらなかった!?一声かけてやるのが友情だろう。亀に友情がないのか。

意見に反論すると。 
「あなたの言うことはその通りだと思う。これは、兎と亀がゲームをやっているだろう。ゲームであれば、油断している奴をわざわざ起こさなくてもいいだろう」
インド人は、
「おまえは昼寝と言うが、そんなの、亀にわからんだろう」
「なにがわからんのだ」
「兎はひょっとしたら心筋梗塞で苦しんでいるかもしれない。起こしてやって初めて、心筋梗塞か、怠けて昼寝をしているのかが分かるのだ。だから、起こしてやるべきだ。」

更にインド人は痛烈な言葉を浴びせてきた。
最後に「それとも、おまえは、自分が勝つことばかり考えている亀を好きだというのか!
そんな日本人大嫌いだ」と言った。

という話になると。

同じ話でも、「仲間を大切に、相手を思いやることが大切」「競争するな仲良く」「休みなく働け」違う環境・文化の中で育てられ、同じ話でも環境・文化によって違うものになるという話です。

私も、初めて築地本願寺の通夜布教のご縁にて、この話をした記憶があります。

昨日、5年ぶりに、インドから来にてしているインド人マルーさんと会いました。

何を食べに行きたいですかと聞くと、インドのインスタに日本で寿司を食べている画像が載っているというので、築地の立ち食い寿司兆へ。

ご飯を食べながら、インドでは「うさぎとかめ」の話の教訓はなにですか?と尋ねたら、迷わず「CONSISTENCY(一貫性)」と答えました。コロナ禍にて、さまざまな苦労があったようで、上記の話をしたら「ライバルには優しくしない」と話しておりました。

やはり、経済成長を遂げるインドにて、「うさぎとかめ」の話のインドの教訓も変わってきているようです。

といいながらも、お金で買えないハッピーが大切だ。貧しい人を助ける、困っている人を助ける、言葉にならないハッピーが大切だと力説してくださいました。

うさぎとかめ

もしもし かめよ かめさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみの のろい ものはない
どうして そんなに のろいのか

なんと おっしゃる うさぎさん
そんなら おまえと かけくらべ
むこうの おやまの ふもとまで
どちらが さきに かけつくか

どんなに かめが いそいでも
どうせ ばんまで かかるだろ
ここらで ちょっと 一ねむり
グーグーグーグー グーグーグー

これは ねすぎた しくじった
ピョンピョンピョンピョン
ピョンピョンピョン
あんまりおそい うさぎさん
さっきのじまんは どうしたの

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