天真寺通信

天真寺ふれあい農園

柿満開@てんちゃんパーク

天真寺の畑「天ちゃんパーク」の柿の木が、柿の実で満開になりました。

柿「仏仏談義」

🍂 柿に見る「いのちの熟し方」

秋が深まると、枝いっぱいに橙色の実をつけた柿の木が目を引きます。青々として硬かった実が、太陽を浴び、風雨にさらされ、やがて柔らかく、甘く熟してゆく――この姿に、私たちの人生も重なります。

若いころは思うように生きられず、悔しさや苦しさもあるでしょう。けれども、その一つひとつが、実は心を熟させる陽の光であり、雨風でもあります。外から見れば傷のようでも、その経験がやがて「甘み」へと変わるのです。


🍁 柿の実が教えてくれる「いのちのはたらき」

柿は、人の手で植えられ、自然の恵みを受けて実をつけます。
そのいのちは、自分ひとりの力で生まれたものではなく、多くの「はたらき」に支えられています。私たちのいのちもまた、同じです。

「南無阿弥陀仏」というみ名のもとに、私たち一人ひとりが、阿弥陀さまの大きないのちの中に生かされている。
そのことに気づくと、日々の出来事が、感謝の果実のように色づいて見えてきます。


🌾 最後に ― 熟した柿のように

柿が熟すと、枝から離れ、地に落ちます。
それは終わりではなく、土となって次のいのちを育む「めぐり」です。

私たちのいのちもまた、滅びるのではなく、仏さまの大いなるいのちへと帰っていく――。
阿弥陀さまの光の中に包まれていいるのです。

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