天真寺通信
【公開シンポジウム】「宗教教誨の現在と未来 ~日本人の宗教意識~」
先日、龍谷大学深草学舎にて【公開シンポジウム】「宗教教誨の現在と未来 ~日本人の宗教意識~」が開催されました。
お隣の中原寺前住職様「死刑と宗教教誨」のテーマにてお話。話題の名著『教誨師』の著者・堀川 惠子さんを聞き手として、「科学の時代における宗教の役割 ~矯正・保護と宗教活動~」というテーマにて、浄土真宗本願寺派前門主の大谷光真様のお話しがあります。
【第1部】 科学の時代における宗教の役割 ~矯正・保護と宗教活動~
〔お話し〕大谷 光真(浄土真宗本願寺派前門主)
〔聞き手〕堀川 惠子(ジャーナリスト、『教誨師』〔講談社、2014年〕の著者)
【第2部】 犯罪と宗教教誨
「日本社会と宗教教誨」 赤松 徹眞(龍谷大学学長)
「死刑と宗教教誨」 平野 俊興(東京拘置所教誨師)
「浄土真宗と死刑制度」 平川 宗信(名古屋大学名誉教授)
【第3部】 意見交換
その様子がYouTubeにてご覧頂けます。ご興味がある方はご覧ください。
【企画の趣旨】
宗教教誨は、明治以来、罪を犯した人びとの改善更生を手助けしてきました。1908(明治41)年『監獄法』の下では、公務員であった東西本願寺の教誨師が中心的な役割を果たしていました。
戦後、日本国憲法は厳格な政教分離の原則を求めたため、教誨師は公務員としての職を失いました。しかし、その後も、多くの教誨師が、民間の篤志家として、その活動を続けてきました。その支えとなったのが現在の公益財団法人全国教誨師連盟です。
2005(平成17)年、ほぼ100年ぶりに監獄法が改正され、『刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律』が制定されました。この法律は「宗教家の行う宗教上の教誨」を明文化し、宗教教誨に大きな期待を寄せています。
龍谷大学は、1639年開学以来、親鸞聖人のみ教えを実践する浄土真宗本願寺派の宗門校として、研究、教育、社会貢献活動を実践してきました。犯罪や非行をおかしてしまった人たちの社会復帰についても、日本で唯一の刑事政策に特化した大学附設の研究・教育機関である矯正・保護総合センターがさまざまな活動を展開しています。
このたび、これまでの研究の成果を踏まえ、「宗教教誨の現在と未来」をテーマにシンポジウムを開催することにいたしました。
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