天真寺通信

天真寺

お坊さんになったワンちゃん

今日お参りに行くと、夢のお話を聞かせていただいた。夢の中に、故人様が何度も何度も出てきた。お坊さんと一緒に歩いていくと、青鬼赤鬼と遭遇する。お坊さんが呪文を唱えて赤鬼青鬼を退治して、しばらく歩くと、きれいな川が流れ、花が咲き乱れ、心地がいい場所に来たら、素敵な建物が見えてきた。そこで、夢は冷めたというお話などなど。その中で驚いたのは、亡くなったワンちゃんが夢にでてきたお話です。夢の中にお坊さんがいた。法衣を着て、お袈裟をつけて、僧侶の頭巾を立派につけている。その顔をみると、亡くなったワンちゃんだったので、ビックリしたというお話です。また、大好きなワンちゃんだったと、お名前を記したものをお供えしてありました。
マル
その時、学生時代にご教示頂いた『大無量寿経』18願の講義を思い出した。龍谷大学大学院一年目の最初の講義「真宗概要」だった。『大無量寿経』には、「設我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚」と、生きとし生けるものを救済する阿弥陀さまの救い対象を「十方衆生」と示されている。だが、異訳の『大無量寿経』には「十方衆生」ではなく「諸天 人民 蠕動之類者」と示されている。阿弥陀様の救いの対象は、「諸々の天人」「人民」そして「蠕動之類」。「蠕動之類」とは、足を持たずに動くもので、みみずなどのように身体を屈伸して地をはう虫の類であります。生きとし生けるすべての命を救いたいと願われた阿弥陀様のご本願ですという内容でした。阿弥陀さまのお救いの対象はみみずまで!!!と驚いたことを思い出しました。
本日のワンちゃんのお話をお聞かせいただき、改めて阿弥陀様のお慈悲の深さを知らせていただきました。

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