天真寺通信

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長崎山王神社のクスノキ

被爆クスノキ
今年で、長崎に原爆を投下され71回目の夏を迎えました。天真寺には、長崎県山王神社の被爆クスノキが成長しております。9年前、日蓮宗経王寺さんよりお受けした当時、松戸に来たばかりの被爆クスノキの苗木は50cm位と小さかったですが、今では5mを超える程成長しております。。。
被爆クスノキ
毎年、原爆の日を迎えると、このクスノキが来た時、ご門徒Hさんから伺った話が思い出されます。
Hさんは学校の先生を勤め上げ、今でも書道やピアノを教えられていて、いつも楽しいお話を聞かせて下さる。そこで届いたばかりのクスノキの話をすると「そのクスノキ大事にしてください」とこんな話を聞かせて下さいました。
Hさんは東京深川に住んでいらしゃった時、東京大空襲にあい、爆撃による火の海を経験されました。「戦争を経験していない人は分からないかもしれないけれど、私たちが今生きいるのはどれだけの犠牲になった人たちの上を生きているのか。ぜひ『被爆クスノキ』を大切にして、そのこころを伝えて下さい。」とお話し下さいました。
戦後生まれの自分には、戦争の悲惨さを身をもって感じることはありません。しかし、先人のお話、『被爆クスノキ』の姿を見ていると決して2度と同じ過ちを犯してはならないと実感します。
このクスノキが松戸の地に根を生やし、空高く幹を伸ばしていけるような平和な世界を作っていかなければと思います。
☆☆☆松林宗恵監督による被爆クスノキ植樹式の映像☆☆☆
https://youtu.be/JQLLkNq9Acg

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