先日、都営八柱霊園にて墓前読経のご縁がありました。八柱霊園は、1935年（昭和10年）に東京市が東方墓地として開設され、面積は105ヘクタール（約1平方キロメートル）東京ドーム約20個分の面積に相当する広域霊園。園内には西條八十、嘉納治五郎、松山恵子などといった著名人の墓もあります。東京都の都立霊園は、現在、青山霊園・雑司ケ谷霊園・谷中霊園・染井霊園・多磨霊園・八柱霊園・小平霊園・八王子霊園と8カ所ありますが、唯一の千葉県内にある東京都の霊園です。東京都の隣と言うことで、便利＆広域な土地が確保できたと言うことでしょうか。言うなれば、千葉県浦安市にあるが、東京ディズニーランドという名称の先駆けでしょうか。
さて、そんな昔からある霊園なので、鬱蒼とした木がたち並んでいます。夏のシーズンは、鳥・虫の鳴き声が聞こえ、地元カメラマンさん達は、珍しい鳥がいらっしゃるようでレンズを構えております。そんな環境下、時には、お経をおつとめをしていると、たくさんの蚊が襲来してきます。10月末でもまだまだ蚊たちは絶好調です。お勤め前、施主様と話をしていても蚊の大群が押し寄せてくるのがわかります。お勤めが始まると、蚊に刺され出しました。足から頭まで、痒いなぁと思っているが、搔くことができません。頭は坊主のため、守る者がなく、直接蚊の襲撃にあい、辛抱するのみ。無心になって（笑）、お経をお勤めします。
お勤めが終わると、施主様が「蚊に刺されていましたね。頭を刺されていたので、かといって頭をたたくわけにもいかず・・・」と一言。そのお言葉にであい、ホッとしました。「かゆい、かゆい」と思っていましたが、自分の気持ちをわかってくれる人がいるとホッと安心するものですね。蚊の襲来を堪え忍ぶ姿を見て、「さすがお坊さんですね」と言われたので、「帰ったらウナコーワつけておきます」と返答をしまいた（笑）。しかしながら、頭の頭皮は強いようで、蚊に刺されてもさほどかゆくはありませんでした。
写真は、島根県にあるおばあちゃんこと、大坊守の実家のお墓です。墓地の周りは山で囲まれております。ここでお勤めをしたら、蚊だけでなく蛇も出てきそうですね。