天真寺通信

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本能と煩悩

疑問
お盆の時期は移動時間が多くなります。ですが、最新の法話聴聞するためのAir PodsというBluetooth機能の搭載されたイヤフォンを導入したので、移動時間が聴聞タイムになりました(^_^)
今日も、只今お聴聞中の紫藤先生のお話を少し紹介します。
タイトルは「本能と煩悩」
腹が減ったらものを食べる、これは本能です。どうせ食べるんだったらうまいものを食べたたいというのは煩悩。寒いから服を着る、これは本能。どうせ着るんだったら、ブランドもののいい服を着たいというのは煩悩。煩悩によって、欲も多く、怒り、 腹立ち、 そねみ、 ねたむ心、煩悩によってうまれてくる。仏教は煩悩をやめなさいとは言わない。臨終の一念にいたるまで、 止まらず、消えず、絶えず。 煩悩はなくならない。
その煩悩に引きづられている身だと、自分のことを思っておくがいい。決して、偉い人間ではない。最後の最後まで煩悩に引きづられるんだよ。知っていることは、自分の気が楽になる。先輩が、仏様の智慧を頂いて、伝えてくださった手柄ではないでしょうか。
本来、仏道では煩悩は否定されるべき存在であるが、煩悩から離れられない煩悩具足の凡夫に仏様のお慈悲が注がれていることをお聞かせ頂く浄土門であります。それは、ただ煩悩を肯定するのではなく、煩悩にひきづられて生きてしかいけない姿を知ることの大切さでありましょう。最近は、お坊さん業界では「念仏者の生き方」が話題になりますが、お慈悲にであったらば、ご恩報謝の歩みが自然と生まれてくるということでありましょう。この度のご消息にて、御門主様が、そこまで踏み込んでお示しにならねばならなかった悲しみをお聞かせ頂くことであります。
ちなみに、紫藤常昭先生には、
平成31年2月20日(水)天真寺定例法話会のご講師としてお越し頂きます。
2年後ですが、楽しみにお待ち下さいませ(^_^)

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