天真寺通信

永代合葬墓あんのん堂

今月のあんのん堂

昨日、京都大谷本廟内にある永代合葬墓「あんのん堂」にお参りしてきました。
 
白洲では秋季彼岸会の準備がなされていました。
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お供えのお花で作られています。
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今月の大賀蓮
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今月の掲示板
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「曼殊沙華 火宅めがけて 消防車」
俳人の中村草田男(なかむら くさたお)氏の作です。本名は清一郎でしたが、幼いころから感受性が強く繊細で、父親の急逝後に大学を休学する清一郎に業を煮やした親戚から「おまえは腐った男だ」と罵倒された事に由来し、俳号を「草田男」と自ら名づけられたとの事。27歳で高浜虚子に師事し、俳句を始められたそうです。
「火宅」とは仏教用語で、苦しみや煩悩に満ちて安住できないこの世を、燃えさかる家に喩えられています。
 
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百日紅にとまったツクツクボウシが力いっぱい鳴いていて、季節の変わり目を知らせているようでした。新型コロナウイルスの感染拡大が始まったのは冬でした。それから春、夏と過ぎたのですね・・・”(-“”-)”・・・
思い通りにならない現実にありながら、思い通りにしたいという煩悩がさらに苦しみを生み、安住できない世界を自らが作っています。燃え盛る家の中にいる事に気づきもせず、享楽を求めているのが私のありようです。
自らの力では火宅から抜け出せない私をみそなわし、「南無阿弥陀仏」の仏様になって安住の世界へ導いてくださっている阿弥陀様でした。
 
お彼岸にいきなり現れる真っ赤な曼殊沙華。救急で駆けつけてくださっている阿弥陀様のお慈悲の心を想う事です。ナンマンダブ・・・
 
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(果)
 

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