• 2015/12/15
  • 天真寺
なぜ葬儀をするのですか?

只今、(社)仏教情報センターにて制作中のお悩みサポートの資料を制作中。仏教情報センターでは、伝統宗派のお坊さんが担当して、ボランティアにて電話相談を行っています。

bukkyoj

【電話相談曜日順】
曹洞宗(月)
浄土真宗(火)
日蓮宗(水)
浄土宗(木)
真言宗・天台宗(金)

毎日かかってくるお悩み電話。電話越しに、仏事のこと・お坊さんへの苦情・人生相談など、さまざまなお悩みを承ります。今回は、お悩み電話お受けする際の「基本理念」「ポイント」の改訂版を制作することになりました。
私は、「葬儀・法事」の担当となり、改めて、「儀式としての葬儀・法事の形」から「なぜ葬儀・法事をするのか」などを考え中。ネットを調べていると、最近聞くようになった「直葬」の言葉が出てきます。15年前参加した葬儀のシンポジウムにて「直葬」が取り上げらた時、「直葬」をする方は、東京圏内にて5~10%であり、都市部である新宿区などは30%だったと記憶している。現在は、都市部ではなく、東京圏内30%になっている。直葬にする理由は、経済的理由や面倒だから、などがあがっています。それでは、なぜ葬儀をおつとめするのか。お坊さん側が、これまで葬儀について、議論をあまりされてこなかった。議論がなされても、宗門内だけで、葬儀をつとめる意義はあるが、一般の方々へ波及していない現状があります。

色々調べている中に、未来の住職塾さんなど、お坊さん向けのプログラムを開催している、リヴオンさんの起草した「大切なひとをなくした人のための権利条約」が紹介されていました。以下紹介させて頂きます。
「グリーフから希望を 大切なひとをなくした人の権利条約」 より

「グリーフ」は大切な人、ものなどを失うことによって生じる、その人なりの反応、状態、プロセスのことです。
どんな感情も反応もおかしなものではありません。怒りも、悲しみも、時に安堵さえも
失ったときに感じるのは自然なものです。あなたの感じる「ままに」大切に感じてみる
ことからはじめてみませんか。
グリーフはそこから乗り越えるものとか立ち直るものではなく、抱きながら歩むもの
として見られるとすこし楽になるかもしれません。

第1条 悲しんでもいい 落ち込んでもいい
「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と気丈にふるまっているかもしれません。
でも時に自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください。
悲しいときは悲しみ、落ちこむことがあっても自然なことです。

第2条 自分を許してもいい
「わたしが悪かったんだ」 と自分を責めてどうしようもないとき
「どうにもできないことがあったんだ」 ということを認めてもよいのです。
自分を責めるのは、あなたにとって、その人の存在がそれほどまでに大事だった証です。

第3条 考えない、思い出さないときもいい
死を直視しないのもまた自由です。
辛いから考えたくない、思い出したくない。
そんな時は、いま自分が打ち込めることに力を そそげばよいのです。
考えられるとき、思い出したいときに、そうすれば よいのです。
亡くなった人はそんなあなたを責めないでしょうから。

第4条 自分を大切に
「みんな大変だから」 と思い、我慢をすることも尊いことです。
でも自分がつぶれてしまうほどの我慢はどうでしょうか。
大切なのはあなたが、あなたらしく生きてゆけること。
自分を大切にすることに許しを与えてもよいのです。

第5条 助けてもらうこと
「お互いさま」 だれもがいつかは大切な人をなくし、苦しいときがあります。
だからいま、辛いのなら、支えてもらってもよいのです。
そして今度は、誰かにその恩を返したり、送ればよいのです。
「助けて」は悪いことではありません。

第6条 みんなちがって、それぞれにいい
同じことを前にしても、感じ方はちがいます。
人それぞれであるということ。
どちらが重たくて、どちらが軽いということは 本当はありません。
ただ「そう感じている」ということが真実なのです。
感じるままに。ちがいをちがいのままに。

第7条 自分の人生を歩んでいい
自分の人生を生きること。 たのしい時間をもつこと。
時に亡くした人を忘れていること。
それは亡くした人を置いていくことではありません。
喪失した相手の存在とともに
あなたの人生を 歩んでいくことはきっとできます。

死別、喪失を大事にするためにできること
・感じていることを語り、誰かと共有する
・思い出をふりかえる
・亡くなった人、失った対象に手紙を書いてみる
・歌を歌う、音楽を聴く
・絵を描く
・お墓参り
・その人と関係する記念日、誕生日、母の日や

浄土真宗本願寺派では、「悲しみに寄り添う」ということを大切にしている。もう少し深めて考えていきたいと思いながら、お悩みサポート制作中・・・