天真寺通信
浄土真宗と神棚
先日、ご葬家の方から、「神棚封じをしたほうがいいですか」というお電話をいただいた。
神棚封じとは、神棚に白い紙を貼ることです。神道では、死を穢れと捉え忌み嫌うために、近親者の死に際して、神棚に白い紙を貼って神棚を封じる。この白の紙は 忌明けまで貼っておくそうです。
もう10年以上前ですが、本願寺のムーブメントとして「神棚を下ろせ」「位牌はダメ」「法名は3文字」という浄土真宗の儀式の正解を伝えてきた側面が強かった。そのことは正義であるために、否定することが難しかったが、そこには、1つ抜けていることがあった。それは、相手の気持ちを伺うこと。そして、昔は、神社とお寺は一緒に存続したが、神仏分離令にて神社とお寺は分けられた、神棚はダメだという概念は数十年の歴史から生まれた来たことであります。
今思いますのは、神様を全否定するのはいかがと思う。天真寺の近所には、八坂神社というい神社があり、地元の方々が氏子として、親子にわたり護ってきております。私も消防団員に加入していると、神社のお手伝いをすることもあります。地域の方々は、氏子さんよりも、地域で護ってきたという意識が強いです。以前、龍大の法律の授業にて、浄土真宗寺院が氏子の費用を負担しなければいけないのかという訴訟があったという事例がありましたが、お寺が単独で存在しているならばわかりませすが、地域のコミュニティーの中のお寺という存在を考えると・・・。
東京教区のM先生曰く、最終的には、私の生き方として念仏1つに生きていこうという自覚が生まれ、神を拝むことが必要となくなる世界が開かれてくる。「神様がいい・悪い」の議論ではなく、自ら歩む専修念仏を中心に考えていく事が大切。「神様を敬うけれども拝まない」とおっしゃっられております。
お念仏のみ教えを出会い、、「神棚が必要でない」「位牌ではなく過去帳を」という世界が伝わっていくことが大切であると思います。ですので、ご相談を受けた場合も、まずは、神道の中での考えを第一にして頂き、次第に念仏1つに集約されていく中で、そのこと自体が必要なかったですね世界に行くことが出来ればうれしいなぁと考えております。
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