天真寺通信
日蓮宗・池上本門寺さんと浄土真宗・本願寺
先日、初めて池上本門寺へ行ってきました。
本門寺
力道山のお墓
五重の塔
今回は、日蓮宗の有志団体「法華塾」さんが主催の「なぜ今、お題目なのか?」という研修会にて「浄土真宗の立場から見たお題目」というテーマにてお話をさせて頂きました。これまでの自己研鑽の研修会から日蓮宗は他宗派からどのように見られているのかというテーマ設定。頂戴したテーマは、日蓮宗については浄土真宗からみた「日蓮宗の印象」「お題目について」、浄土真宗については「念仏について」をお話させていただき、「なぜいま、念仏なのか?」ということを考える貴重な時間となりました。
宗派による教えの違いはもちろん、作法の違いがあります。今朝のFBにてもそんなことを思いました。あるテレビ番組のマナー講座にて「お仏壇にお参りする時、リンをならさない」と言っていた。そうだなぁ、リンは、お経の始め、中切、終わりに使用するので、特段お仏壇にお参りする手を合わせるときには使用しないと聞いてきました。浄土真宗の浦上先生は「お釈迦さまが法を説かれる時、始まりと終わりに合図の鐘が鳴ったのが由来、という話でした。なので私は『学校のチャイムみたいなものですね』なんて説明しています。」とおっしゃっており、うなずいておりました。ですが、曹洞宗のお坊さんは、「鐘の意味は法要の開始から、坐禅・・全てが鐘で始まったり終わったりしていました。」とおっしゃっり、お参りの時にキンをならすことについて否定的ではないとのこと。それぞれの宗派、また宗派のお坊さんによっても見解は違ってきますが、テレビなどのマスメディアの情報は影響力が強いので、正しいという認識があるようです。個人的には、お参りする方のお心が一番大切だなぁと考えております。「浄土真宗では○○ですよ」という形式は大切ですが、なぜそうするのかという気持ちを大事にしたいですね。
今回のディスカッションの中にて、ある方が、新宗教と伝統宗教について、デフレ時代、社会の悩みは心のストレス、人間が人間を蹴落としてストレスを抱えた人に対して、対応したのが新宗教だった。伝統宗教は、「○○宗はこういう作法なんですよ」と形式を説明しがちだった。相手の気持ちに心を寄せる、ねぎらうのではなく、自己主張をしてきた傾向が強かったと聞きました。
今回の日蓮宗さんの研修会テーマからも、これから宗教者としてが大切にすることを教えて頂きました。
こちらは、今回の様子が仏教新聞・中外日報さんにてレポートがありましたので、ご覧くださいませ。
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