天真寺通信
今月のあんのん堂
先日、京都大谷本廟内にある永代合葬墓「あんのん堂」にお参りしてきました。
仏殿(本堂)横。こんなところにミカンの木があったのですね。実がなるまで気づきませんでした( ;∀;)

 
 
仏殿(本堂)裏。

 
 
今月の大賀蓮

 
今月の掲示板

「ひとの言うことをナルホドそうかと うなずけたら
何かそこには小さな花が咲くようである」榎本栄一
榎本栄一氏(1903~1998)は念仏者であり仏教詩人でした。
 
数年前の事です。
母が庭で転倒し、圧迫骨折と診断された後しばらく介護を要して回復してきた頃です。痛みがマシになった母はベッドを出て又あちらこちらと動き回るようになりました。
又、転倒しないだろうか、今度転倒したら寝たきりになってしまうかもしれない、と、私は母の行動に注意を払う事に一生懸命で少し疲れ気味でした。そんな時にケアマネージャーさんに言われた言葉が、「転んだら転んだ時のことですしね」
その言葉を聞いて随分と気持ちが楽になったのを覚えています。24時間監視するわけにもいかないし、ふと目を離したすきに転んでしまったら、その時に処置をして又良い方法を考えればいいんだ・・と。
「こうせねばならない」という思いに執着するあまり、知らず知らずのうちに母の行動を制限する事になり、私の形相も鬼のようだったのではないか・・と思います( ゚Д゚)・・・他人に対して、又自らも、自分の思いにがんじがらめに縛り付けていたのです。
 
先日本屋さんでふと目に留まって買い求めた本『あつかったら ぬげばいい』ヨシタケシンスケ著(白泉社)
自分が勝手に作っている縛りから解放されるような楽しい絵本です。

 
 
周りのいろんな言葉で「ナルホドそうか」とうなずける時、自分の執着に気づかされます。しかしながら、その執着は次々と沸き起こり止まる事がないのです(;´Д`)
榎本栄一さんは念仏者であったそうなので、そんな時「ナンマンダブ」とお念仏がこぼれていたのではないのかなあ・・と想像します。
お念仏申すなか、「執着を捨てられたら救ってやるのではないぞ。執着を捨てられないあなたをそのまま救う仏がここにおるぞ」という阿弥陀様のお心を聞かれていたのではないでしょうか。
 
その阿弥陀様のお心がお念仏の花となって咲き、力強く生き抜く人生を彩ってくださっている事です。
ナンマンダブ・・・m(__)m

(果)
 
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