天真寺通信
無明煩悩しげくして
今朝は、珍しく朝靄がたちこめて、100M先が見えない神秘的な様子です。
WIKIPEDIA先生の夜と、靄とは、霧と同様に空気中の水蒸気が凝結して細かい水滴となり浮かんでいて視程が妨げられている状態であるが、霧よりも薄いものをさすそうです。
霧靄について、調べていると、森朗気象予報士「楽しい気象学入門」がヒットし、そのHPによると。
霧について昔から言われている有名な諺に「朝霧は晴れ」というものがあります。
朝のうち霧が出ていると、昼間は晴れてくるという経験則です。
移動性高気圧に覆われて、穏やかに良く晴れた夜は、地表面から空に向かって熱がどんどん放射されて、地面近くの空気が冷たくなります。
冷たい水に砂糖が溶けにくいように、水蒸気も空気が冷えれば冷えるほど、空気中に溶けていられなくなって、あふれた水蒸気が小さな水滴となって空気中を漂うようになり、霧が発生します。
とのことですので、洗濯物をほそうと思います。
今週の築地本願寺常例法座の講師は、松本智量師です。毎朝、お朝事の法話をWEB視聴しました。今朝は、「無明煩悩しげくして」の御和讃からのご法話でした。
先生のお話を少し紹介させて頂きます。
2日前、お葬儀のお参りに行く時、知人の葬儀屋の方から電話があった。「これから行く葬儀式場には、きっちりと除菌をしていったほうがいいですよ」と言われ、「なぜですか」と聞けば、「その会場では、半年前、コロナの患者さんを受け入れていた」と言います。
冷静に考えれば、半年前の出来事です。ですが、半年前の不安に引きづられている。スティグマ(烙印)に縛られている。私たちは、手に入れたもの、為してきた経験にたよっている。だが、それらに、頼りすぎる、とらわれることによって、現在目の前のものを見ていない。仏様は、「南无阿弥陀仏」と喚び声となって私に問いかけて下さっているのです。
と、仏様の光に照らされている私の姿をお取り次ぎ下さいました。
念仏を称える中に、知らず知らずにあらゆるものにレッテルを貼っている朝靄ののよう煩悩に満ちている私の姿を知らせて下さります。
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