• 2014/03/02
  • 寺報「月刊てんしん」
月刊天真2月号

早いもので、3月になりました。
遅くなりましたが、月刊天真2月号をアップします。
【PDFバージョン】tayori26-02
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年頭の辞
浄土真宗本願寺派門主 大谷光真
門主を継職してから36年と9ヵ月過ぎました。中国の(ぜん)(どう)(だい)()のお言葉に「(にん)(げん)(そう)(そう)(あわただしい)として(しゅ)()(日常のつとめ)を(いとな)み、(ねん)(みょう)(にち)()()ることを(おぼ)えず(中略)いまだ()(だつ)して()(かい)()づることを()ず」(『(おう)(じょう)(らい)(さん)』)とあるのが、身にしみて感じられます。今年6月の退任まで、心して、勤めたいと思います。
年齢とともに、時の経つのが速くなるように感じられることは、多くの方に共通しているようですが、近年は世の中の変化そのものが速くなっており、一層、慌ただしく感じられます。この変化は主として、科学技術の発達と経済活動の進展によるものですから、人間一人一人の生活や社会の仕組みがうまく対応できるとは限りません。企業の盛衰や人々の生活格差は激しくなっています。それに対処できる国内の仕組みや国際的な協調が追いつきません。そのためか、過去を問わず、未来を考えず、今さえよければ良いという風潮が感じられます。
それでは、過去の過ちを繰り返したり、子孫の世代に負の遺産を残すことになります。
仏教の役割は、移り変わる世の中を生きる人間に、変わることのない依りどころ与え、恵まれたいのちを精いっぱい生きるよう導くことではないでしょうか。浄土真宗では、阿弥陀如来の本願すなわち南無阿弥陀仏が依りどころです。阿弥陀如来に無条件に受け()れられることによって、私は不都合な過去も受け()れようになり、今、生かされていることを喜ぶことができます。
今年も、お念仏して、一日一日を大切に過ごさせていただきましょう。
『本願寺新報』1月号より