天真寺通信

みんなの日曜礼拝

8月24日の日曜礼拝。

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8月第四日曜日の朝の礼拝でした。
正信偈和讃の繰り読みは「諸経讃」にはいりました(^o^)
御文章は一切の聖教章です。
この諸経讃は、つけられた節譜(ハカセ・ふしまわしです)が難しいのです(゜Д゜)
ていねいにおつとめしなければなりませんね(・∀・)☆
法話は先日開花を終えたハスの花をテーマにお話いたしました。
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仏教ではハスの花を「おさとり」を象徴するものとして大切にしてまいりました。
そして、かならず「おさとり」をひらくべき身とさだまったわたしたちも
ほとけさまに「人中の分陀利華」と、多くの人あるうちのうつくしき白ハスの花にたとえられます。
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さて、ハスの花の開花を楽しみに栽培しておりますと、いくつかの特徴に気づくことができます。
1・水生植物である
ハスは水生植物。水からはなれて育つことはできません。
2・レンコンで育つ
そして清流や急流の砂や岩ではなく、澱みの泥に地下茎をめぐらせて育ちます。
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3・生長は極めて旺盛
地下茎の生育はおどろくべきものです。一本三節のタネレンコンは翌年5倍6倍に増殖。
たくさん咲かせようと欲張ってたくさん植えるとまず開花しません。一鉢一本が基本です。
容器が小さすぎると咲かないことがあります。
4・肥料が好きだが気むずかしい
用土が肥沃でないと開花が見込めなくなってしまいます。
肥料が切れるとまったく咲きませんが、多すぎると葉ばっかり茂ってやはり咲きません。
枯死することさえあります。
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5・水が濁っていない
肥沃な土は嫌気性バクテリアのはたらきで、水を抜くと悪臭を放つ泥土ですが、ハスの成育中の水は
かならず澄み切っています。そして、新鮮な水から地下茎で酸素を取り込み生長してゆきます。
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6・水生なのに水をはじく
ハスの葉は水をはじきます。葉っぱの中央に宝石のように水玉ができることがあります。
「ロータス効果」という現象で、水を持ち上げているのです。
7・日照が必要
コレこそがハス栽培の極意かもしれません。
ハスは太陽の光が大好き。直射日光が5時間を下回ると開花は見込めません。
用土や肥料、容器の大きさやレンコンの品質などの諸問題は日照がよければ、ほぼ解決いたします。
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8・華に泥はつかない
泥の中にしっかりとめぐらせた地下茎の節々から葉をのばし、
力強くつぼみを揚げてきますが、まちがいなく泥の中からあがってきたにもかかわらず
いっさい泥は付いていません。
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親鸞聖人は蓮の花を「淤泥華」といただかれました。
われわれは、この娑婆世界という泥沼からはなれて生活することはできません。
いや、むしろ欲望にあふれ愛憎渦巻くこの煩悩池が大好きで
どっしりしっかり根をはりめぐらせて生きています。
「まだ足りない、まだまだ」と欲望のおもむくままにひろがって求めてゆきますが
ただそれだけだと、むなしくおわってゆくのです。
わたしたちには「法雨」が必要です。煩悩の泥土の意味を転じ変えなす
おみのりの水を流さなければなりません。
ところが、われわれはおみのりが嫌いです。ほとけさまの声に
耳を傾けようといたしません。法雨をはじく性根があるのです。
蓮如上人は「さいさいに信心のみぞをさらへて弥陀の法水をながせ」とおしめしです。
わたしをおそだてくださる阿弥陀さまのお働きを
「照育の光明」と申します。
ほとけさまから全力で逃げるこのわたしを
つねに照らしはぐくむ阿弥陀さまです。
まよいとむさぼりの泥土にあるわたしたちは
お慈悲の法雨をそそがれ
照育の光明に照らされ
つとめておみのりにきき
精んで(いさんで)お念仏申しつつ
いかされていきぬくこのいのちを
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まよいとむさぼりの泥土からうまれても泥の付かぬ
うるわしき白蓮華とたたえられるのですね。
ナマンダブツですな(^人^)
(眞)

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