• 2016/01/16
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しあわせの仏教学

東洋経済ONLINEにて、「幸せを工学博士とお坊さんが解明しました あなたの幸福度が上がるメソッドを大公開」にて幸せを科学的に検証している前野隆司先生とお坊さんの井上弘法先生のトークが展開されております。
【東洋経済ONLINE】
http://toyokeizai.net/articles/-/100178
井上広法先生は、寺子屋ブッダさんにて「お坊さんのハピネストレーニング」の講師をしております。私も一緒に、このプログラムの元となった「ハピネスとレーニング」を清水ハン栄治先生から受講させていただきましたが、ご無沙汰をしております。アメリカでは、マインドフルネスという心の状態を表すワードが頻繁に使われるようになり、一流企業では、心のトレーニングのプログラムも増えてきているそうです。清水先生は、グーグルの日本人初の講師であります。主に、正念(気づき)を大切にして、東洋の瞑想を取り入れたプログラムになっております。東洋経済の中でも語られていますが、「ハピネストレーニング」では、「オプティミズム(楽観)」「ストレングス(強みを磨く)」「マインドフルネス(心を調える)」「コンパッション(共感、慈悲)」「グラティチュード(感謝)」を幸せの要因としています。
 
前野先生のラボでは、幸せの因子分析をして、「自己実現と成長(やってみよう!)の因子」「つながりと感謝(ありがとう!)の因子」「前向きと楽観(なんとかなる!)の因子」「独立とマイペース(あなたらしく!)の因子」を幸せの因子としております。要約すると「やってみよう!」の因子は小さくてもいいから自分らしさを見つけ、社会の中で自分らしく生きていくようなあり方。「ありがとう!」の因子は、人を喜ばせる、親切にする、愛情を感じ、感謝をする、人とのつながりなどの要因。それらを満たすと幸せになれるのか、幸せだとこれが満たされるのか、つまり「因果」はまだわかっていない部分もあります。私は、両方のパスがあると思っています。「なんとかなる!」の因子は、楽観性、気持ちの切り替え、自己受容などと関連します。これは幸せになるための飛び道具のようなもので、極端に言うと、これさえあれば幸せを感じられます。「あなたらしく!」の因子は、自分と他者を比較しない、自身の信念が変化しない、など“人の目を気にしすぎない”という要素です。日本人は欧米人に比べて「人の目を気にする、和を尊ぶ」という傾向がありますが、人の目を気にせずに自分らしくいられることは幸せの要素のひとつであるという結論を導きました。というように、科学的に、ざっくりではありませうが、幸せとはどういう状態なのかということが、説明できるようになってきております。
親鸞聖人は「幸せ」というワードは使われません。なにせ、幸せという言葉が使用されるようになったのは最近であり、「仕合わせ」「為合わせ」という言葉が使われてきました。また、親鸞聖人の頃と、現代の幸せの概念は、違います。昨年は、マインドフルネス元年ともいわれますが、少しずつ日本でも使われるようになりつつある「マインドフルネス(正念)」は、獲得した充足感からくる幸せではなく、「少欲知足」「今あるものに目を向けていく」という「気付き」を大切にしています。以前読んだ、浄土真宗の高名な先生の著書には「仏教の幸せは空である」と語られています、受け取り方が大切ですよと言う意味合いです。「しあわせの仏教学」これから注目されてる分野であります。私も、ここ以前ブータンに行き、しあわせパワーを頂いたので「仏教におけるしあわせとは?」を追いかけてきたので、今年はもう少し注視していきたいと思います。