天真寺通信
五観之偈(食前の言葉)
インターネットをみていると情報があふれている。花園大学の食事五観之偈(歳食儀
)が紹介されていた。
食事五観之偈
[原文]
一 巧の多少を計り、彼の来処を量る
二 己が徳行の全欠か、多減とを計る
三 心を防ぎ過を離るること、三毒に過ぎず
四 正しく良薬を事とし形苦を済うことを取る
五 道業を成ぜんが為なれば、世報は意に非ず
[現代語訳]
一 この食物が食膳に運ばれるまでには、幾多の人々の労力と神仏の加護によることを思って感謝致します。
二、わたくし共の徳行の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います。
三、この食事にむかって貪る心、厭う心を起こしません。
四、この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます。
五、この食物は道業を成ぜんが為に頂くことを誓います。
現在の浄土真宗の食前の言葉は、
多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。
となっております。
どちらも、お食事は「食材を食べる」ことではなく「わたしたちのいのちを育ててくださるいのちをいただく」「感謝の心」、そして「生かされているいのち」であることを伝えている。
以前、真言宗の高僧が、「浄土真宗は現代に即してわかりやすくいていいですね、私達も現代に即して伝えるように心がけております」とお話しをしていたことを思い出しました。その時、正直謙虚だなぁと思いました。他を否定するのではなく、他者の目を通して、さらに自らに磨きをかけていく世界観。昔から伝られてきた言葉で語られる食前の言葉、現代人がわかる言葉で表現の食前の言葉、それぞれが輝いて見えました。
もしお寺に行く機会があれば、宗派によって、食前の言葉は違っておりますので、それに注目しながらお食事を頂くことも乙かもしれません。いかがでしょうか?
カテゴリ
- お寺の活動 (405)
- みんなの日曜礼拝 (300)
- 仏教壮年会 (36)
- 仏教婦人会(れんげ会) (12)
- 天真寺ふれあい農園 (12)
- 天真寺キッズクラブ (26)
- お寺の行事 (65)
- イベント (57)
- グループ (9)
- ボラン寺(お寺でボランティア) (36)
- 天ちゃん募金 (2)
- お寺の国際協力 (5)
- がんばっぺ福島 (11)
- チャリティー雅楽演奏会 (3)
- ペットボトルキャップ回収 (8)
- メディア情報 (35)
- 五大法要 (124)
- 京都 (66)
- 京都たより (4)
- 仏教Q&A (5)
- 墓地 (158)
- 大町やすらぎパーク (4)
- 永代合葬墓あんのん堂 (132)
- 永代合葬墓やすらぎ堂 (25)
- 天真寺 (507)
- 勤式 (1)
- 寺報「月刊てんしん」 (63)
- 島根浄圓寺 (13)
- 法話 (16)
- 蓮(ハス) (93)
- オンライン配信 (152)
- 天ちゃん (13)
- 天ちゃんねる(天真寺WEB) (38)
- 寺子屋 (69)
- クリスタルボウルヨガ (13)
- グランドゴルフ (13)
- ヨーガ教室 (2)
- 天真寺雅楽教室 (37)
- 掲示板 (3)
- 未分類 (801)
- 本願寺 (145)
- 築地本願寺 (119)
- 法話 (62)
- 落語 (1)
- 講演関係 (49)
- 関係団体 (28)
- 未分類 (144)