天真寺通信
「いただきます」の心
築地本願寺にて一泊二日にて子供合宿が開催され、お手伝いをさせていただきました。築地本願寺本堂での正信偈のおつとめ、柳家小太郎の落語講座にて饅頭の食べ方など、みんな笑顔の2日間でした。
朝のお参りにて、築地本願寺の職員さんのお話。参拝者が子供が多かったので、「いただきます」の心をお話しくださいました。ある小学校にて、食前の挨拶「いただきます」と言ったら、親御さんから苦情が入った。なんで食費を払っているのにいただきますと言うのか。
では、なぜ食前の言葉として「いただきます」と手を合わせるのか。妻夫木さん主演の「豚がいた教室」にて命の犠牲の上にある私の姿が映し出されましたた。映画の内容は、新任教師の星はこどもたちに「先生はこのブタを育てて、最後にはみんなで食べようと思います。」と提案。6年2組は騒然となる。ブタにPちゃんと名づけ、校庭に小屋をつくり、交代しながらえさやりから掃除、糞尿の始末まで生まれて初めての作業に戸惑う子どもたちであったが、やがてPちゃんに家畜としてではなくペットとしての愛着を抱くようになっていた。卒業の時は迫り、星はPちゃんをどうするかみんなで話し合って決めてほしいと提案。クラスの意見は「食べる」「食べない」に二分されてしまう。(WIKIPEDIAより)という内容でした。
スーパーマーケットにて購入する牛肉には、パックになっているため、命を頂いているという実感が生まれにくい。あるリーフレットには、「人間は生きるために、鶏も殺さなくちゃいけないし、豚も殺さなくちゃいけない。生きるってことは、ずいぶん迷惑をかけることなんだ」というある子どもの言葉がありますが、命を頂戴して我が命を紡いでいる、悲しみの上にあるいのちなのです。命の地平線から見えてきた視点であり、仏様から知らされるいのちの真実であります。
仏様のお話を聞いて、子供たちは手を合わせる手のひらにぬくもりを感じます。子供たちは食前の言葉「いただきます」と手を合わせて、お食事をします。大変貴重な二日間でした。
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