天真寺通信
福島県南相馬にて東日本大震災7回忌法要
昨日、原町常福寺(南相馬市)様にて、福島県相馬組「東日本大震災物故者七回忌追悼法要」が厳修され、東北教区の雅楽チーム・東北響流会のメンバーとともに全国特別法務員有志として雅楽の奏楽のご縁を頂戴しました。
東日本大震災から6年の年月が経過。あの未曾有の大震災による津波による多くの方々が命を奪われ、いまだに心に悲しみを抱えて生活をされている方々は数えきれません。東京電力による原子力発電所事故による放射能被害による悲しみは、未だに続いております。今年の春には、浪江町・富岡町・飯舘村の帰還困難区域を除く全域、川俣町山木屋地区の避難指示が解除されます。近隣には、避難解除された地域がありますが、インフラ整備や帰宅民もまだ多くない状況です。2018年3月、原発事故の影響により避難している被災者を対象とした慰謝料(精神的損害の賠償)を終了するような計画をあるといいます。
「諸行無常」
すべてはうつろいゆくものである
このなにげない日常のしあわせは、いつまでもつづくものではない
別れの悲しみも嘆き苦悩する心もいつかご縁であったと言える日が・・・
震災後、1年2,3回は福島県・宮城県にてボランティアをするように心がけてきました。現地に行くと見える景色は変わっていきます。しかし、近しい人を亡くした悲しみ、自宅に帰ることができない目に見えない悲しみを抱えております。この法要にあたって、全国から集まった寺院の関係者が、お汁粉や味噌煮込みを振る舞ってくださっております。「悲しみは時間が解決する」と言いますが、いつまでも悲しみを忘れないという思いが感じられます。
法要が終わった後も相馬組の皆様との懇親の場にてご一緒させていただきました。皆様は笑顔であふれており、相馬組のメンバーは、まるでファミリーのようなあたたかな方々です。「土徳」という言葉がありますが、地域の人たちが支え合い、助け合って生きてきた地域でありました。だが、その背後には、一人一人が人には言えない悲しみを抱えて生きているのだとふと感じます。
250KM離れた千葉に住む住民として、いつまでも、遠く離れていても、これから一緒に一歩を踏み出すことができることを願っております。
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