天真寺通信
[日曜礼拝]アーナンダ尊者
本日朝七時から「みんなの日曜礼拝」がつとまりました。早朝からですが、参拝者の方が増えて20名くらいご参拝頂いております(感謝!!!)
本日のご講師は、東方学院講師の奥住先生です。ご和讃は、浄土和讃の大経讃のはじめ「尊者阿難座よりたち 世尊の威光を瞻仰し 生希有心とおとろかし 未曾見とそあやしみし」より六首です。
奥住先生は、昨年の日記を見ると、本日と同じく同じアーナンダ尊者を担当して下さっていたとのこと貴重なご縁であります。お話を若干私見を交えながら、要約させて頂きます。
本日のご和讃は、お釈迦様が、アーナンダに浄土のみ教えを語られようとする最初の所です。アーナンダ尊者が、「お釈迦様は今日は光り輝く素晴らしいお顔をしている」と讃えらます。お釈迦様は、これからすばらしいお話をしようとされますので、気持ちも高揚して、顔に表れてきております。
※『讃仏偈』の冒頭「光顔巍々」から始まるが、法蔵菩薩が師である世自在王仏に向かってのこお言葉です。
そして、お釈迦様は、アーナンダ尊者の言葉を褒め称えます。
お釈迦様
「阿難よ、あなたがそのようにいうのは、どなたに言われてのことか。」
アーナンダ尊者
「誰にも教えてもらっていません。自分の思いで述べました」
お釈迦様
「今日は、素晴らしい話。人々に真実の利益を与える話をしようと思っている。」
とそこから、「阿難よ」とお浄土の話が展開されていきます。
アーナンダ尊者のアーナンダとは、サンスクリット語では、「喜び」「歓喜」。年のころは、お釈迦様とは20才位年齢の離れた従姉妹。お釈迦様35才にてお悟りを開かれました。お釈迦様は、身体は丈夫でありせんでした。55才頃から、教団が拡がっていくにつれ、周辺の問題も抱えるようになります。それまでもお釈迦様を支える侍者についていた人がいたが、理想的な人は得られなかった。アーナンダは、心が柔らかで、優しく、人の心を受け入れて行動していく。しっかりと大切なことをおさえていく人。仏弟子たちが相談して、アーナンダが侍者になった。それから、お釈迦様のご入滅に入られるまでの25年間、お釈迦様の周りのお世話をなさられました。
引き続き、本日のお話の中でお聞かせていただいたこと。
大経のサンスクリット本では「アーナンダを除いて、みな長老であり、直々の大弟子であった。」と示され、お悟りを開いていなかったと言われております。
アーナンダ尊者は、お釈迦様の世話や雑務をすることに100%心を向け、修行には心を向けられなかったのではないか。だが、お釈迦様ご入滅後、仏典結集が行われた。
アーナンダ尊者がお釈迦様の仰ることを記憶されていたので、アーナンダ尊者が優れた記憶をもって、お釈迦様は仰ったことを述べて、弟子達がそうだそうだと確認して、お釈迦様の教えを定めていかれました。アーナンダ尊者は、大切な役割を果たし、私たちはいまお釈迦様の教えを受けることができるのです。アーナンダ尊者のご恩を思わせていただきます。
終了後には、アーミンさんのお土産のドイツのオーガニックコーヒーを頂きながら、法談の一時を過ごさせて頂きました。
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