天真寺通信

みんなの日曜礼拝

やられてもやり返さないそれが仏教だ!!!

おはようございます。
朝が少しずつ寒くなってきました。本日の日曜礼拝の担当は龍哉。
ご和讃は、「如来の作願をたずぬれば」から六首。
御文章は、「聖人一流章」です。
本日は、「やられてもやりかえさない、それが仏教だ」のお話をさせて頂きました。
①法然房源空上人は、9歳の時、地元の荘園管理者との争いにより父親を亡くしています。その時、父親からこんな遺言をうけました。「あだ討ちはさらなる恨みを生むだけだ。勇気を出してその連鎖を断ち切れ。そして仏の道に進み、万民が救われる教えを求めよ」(浄土宗HPより)
②第二次世界大戦後、1951年サンフランシコ講和会議にて、日本の諸外国に対する戦後賠償の問題が話し合われました。スリランカ代表のジャヤワルダナ氏は、対日賠償請求権を放棄し、旧ソ連から提案されていた日本分断案に反対。今の国の形を守ったまま日本に返す必要があると強く求めました。その演説では、「目には目、歯には歯、手には手、足には足を」と憎しみの連鎖を生む武力による解決ではなく、仏教の言葉を引用されました。
Hatred ceases not by hatred but by love
人は憎しみによっては憎しみを越えられない。人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる
戦争は憎しみとして返すのではなく、優しさ、慈愛で返せば、平和になります。もう憎しみは忘れて、慈愛で返していきましょう。
まさに、「やられてもやりかえさない、それが仏教だ」の教えを実践されたのです。その言葉が、築地本願寺から毎月配布される10月の華葩の言葉になっております。


■やられてもやり返さない それが仏教だ
 YOUTUBE番組「中田敦彦のYOUTUBE大学」の「日本史散歩」築地本願寺


改めて、仏教の教えの深さを教えて頂きました。

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